3月27日にスマートデバイス管理ツールの最新バージョン「LanScope An Ver.3.0」をリリースしたエムオーテックス。今回のバージョンは、内部アーキテクチャを一新し、数々の機能を追加、強化した大規模アップデートとなっている。池田淳・クラウドサービス本部本部長にその注目機能について語ってもらった。

導入効果を高める
デバイス利用状況の可視化機能

 LanScope An Ver.3.0における注目機能の一つが、操作ログ取得機能だ。以前からAndroid端末に対応していたが、今回は業界で初めてiOSにもデバイス利用ログと電話発着信ログの取得を実現した。
 
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LanScope An Ver.3.0画面例(端末利用状況のレポート画面)。新たに利用ログ取得に対応したiOSでは、
デバイス利用ログと電話発着信ログの取得が可能
 
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池田 淳
クラウドサービス本部
本部長

 収集した情報は、今回一新した管理コンソールにある「レポート」画面から容易に把握できる。画面主要部には集計された情報がグラフで示され、そのなかの気になる部分をクリックすれば、右側のコラムに該当する端末の一覧が表示され、さらにそこから特定の端末を選べば詳細な内容をみることができる。

 「LanScope An Ver.3.0では、操作ログ取得や、シンプルな画面の簡単操作で、他にないデバイス管理を可能にした。新たにiOSのログ取得に対応したことで、例えば店舗や外回り社員に配布しているiPadについても利用状況が把握できる。デバイスが実際にどれだけ現場で使われ、役に立っているかを把握するのに有効だ」と池田本部長は説明する。

 例えば、導入したものの利用時間が非常に短い端末があるかもしれない。そうした端末は簡単に特定できるため、端末使用の改善策も行いやすい。導入端末の費用対効果の検証やより効率的な管理が可能になるわけだ。

自動化やQRコード対応で
キッティングの手間を大幅軽減

 もう一つのポイントは、管理・運用の自動化機能が新たに搭載されたことだ。「トリガー」と「アクション」の2要素を組み合わせて「レシピ」を設定することで、条件を満たした端末に対しアクションを自動実行する仕組みだ。これを応用すると、例えば「Anクライアントがインストールされたら(トリガー)」、「指定したアプリとプロファイルをインストールする(アクション)」といったかたちでキッティング作業を自動化することができる。

 「キッティング作業などは決まったことの繰り返しでありながら、今まであまり自動化できていない領域。今回はそこを大きく強化した。レシピは対象となる端末を区分することもできるので、例えば『営業部のPCに最低限必要な環境を自動で設定する』、といったところまで可能だ」(池田本部長)。

 また、LanScope Anのエージェントソフトをインストールする作業そのものも簡略化されている。これまでのバージョンでは端末ごとに固有のセットアップ用URLを用意していたのに対し、今回は共通URL(OS別に4種類)となった。さらに、このURLはQRコードで表示することができるため、デバイスへのURL手入力や転送なども不要で、新規のデバイス追加が格段に楽になっている。
 
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LanScope An Ver.3.0では、スマートフォンのカメラからQRコードを読み込むだけでインストールが完了する

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位置情報サービスを活用し、外出者の現在地が簡単にわかるほか、
一定の間隔で位置情報を取得することで行動履歴も確認できる

パートナーの協力も得て
さらなる機能強化を図っていく

 エムオーテックスでは、LanScope An Ver.3.0の正式リリースに先立ってベータ版による5回にもおよぶユーザーレビューを実施し、ブラッシュアップしてきた。いわばユーザーとともにつくりあげたプロダクトだ。池田本部長は、「今後は、パートナーの方々からのご意見も期待している」と語る。

 前述のトリガーやアクションは今後も種類を増やしていく方針で、そこにもパートナーの協力を期待しているという。例えば、クラウドサービスやアプリとのAPI連携でユーザーを登録するようなアクションが可能になれば、キッティングをさらに省力化できるだろう。