ただパーツを買ってきたわけではない
──セキュリティプラットフォーム、とはどのようなものですか。 われわれには実績のある次世代ファイアウォールに加えて、クラウド経由でサンドボックスの機能を提供する脅威インテリジェンスサービス「WildFire」があり、未知の脅威に関しても発見から約15分以内に全世界のユーザーに対してシグネチャを提供しています。これらに加えて、昨年は次世代エンドポイント保護製品「Traps」をリリースし、ネットワークからエンドポイントまでを統一されたプラットフォームで保護するというコンセプトを実現しました。
──すでにセキュリティに一定の投資をしているユーザーも少なくないと思いますが、あえてそのプラットフォームに乗り換えるメリットとはどこにあるのでしょうか。 今のサイバー攻撃は、ネットワークからエンドポイント(端末)まで、システム全体のチェーンに対してアタックを仕掛けてくるわけですが、ある製品でネットワークを守り、またある製品でエンドポイントを守るという、“点”のソリューションの時代はもう終わっていると思っています。なぜなら、今までのアプローチですと、製品ごとに異なるスキルをもったエンジニアが必要で、アラートもバラバラにいっぱい上がってきて、コストはかかるし、運用しきれなくなっていた、ということになりかねません。効率化、自動化したセキュリティ体制にシフトしていかなければいけない。トータルコストでみたとき、パロアルトネットワークスのプラットフォームにシフトしたほうがいいという認識は、お客様にもかなり広がってきたと思います。
──今、ほとんどのセキュリティベンダーが「入口・出口・内部の対策が必要」、「これからは多重防御」といったメッセージを発しています。パロアルトのプラットフォーム戦略も、そのような考え方にもとづくものですか。 当社に限らず、多くのベンダーがプラットフォームと言っています。しかし、われわれの場合は買収した技術も、自社のネイティブな製品として組み込んでいくことに力を入れています。先のTrapsも、開発元のCyveraを買収してから当社の製品としてリリースするまで1年をかけています。ただ外部からパーツを買ってきて、あてはめるようにしてつくったプラットフォームではありません。
──プラットフォームというからには、複数製品の連携ソリューションとは質的に異なるものだと。 複数の製品を連携しても、それらにちゃんと脅威情報を提供し、運用を自動化できるかというと、そんなに簡単にはいかないです。実際、16年度第1四半期(15年8~10月)はグローバルの売り上げが前年比55%増となるなど、今、圧倒的に売れているのはパロアルトネットワークスの製品です。お客様の数も3万社を超え、脅威インテリジェンスだけでも8000社に使っていただいていますので、データベースの質は圧倒的です。他社も同じことができると言っていても、実績が違うと自負しています。おかげさまで、今まで他の製品を取り扱っていたパートナー様も、パロアルトのほうに寄ってきていただいています。
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