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ローコードは日本企業にフィットする

OutSystemsジャパン 代表取締役社長 北東アジア統括責任者

アーノルド・コンセンコ

取材・文/藤岡堯 撮影/大星直輝

2023/07/17 09:00

アーノルド・コンセンコ

週刊BCN 2023年07月17日vol.1977掲載

 日本企業のITシステムにおける課題の一つとしてしばしば指摘される「Fit to Standard」。カスタマイズを用いない手法は、短期間かつ低コストで導入が図れるメリットがあるものの、商慣習や企業文化から、依然としてカスタマイズにこだわる日本企業は少なくない。だからこそ「ローコードは日本企業にフィットする」とOutSystems ジャパンのアーノルド・コンセンコ社長は指摘する。カスタマイズだらけのレガシーから脱却し、ローコード開発で自分たちに合ったシステムをつくりあげる。日本企業の生産性向上に向け、ローコードが果たせる役割とは何か。
(取材・文/藤岡 堯  写真/大星直輝)

パートナーがキーに

──新型コロナ禍を背景にDXの流れが広がっている中、ローコードへの関心は高まっていると考えます。ビジネスの状況はいかがでしょうか。

 コロナ禍でビジネスが拡大するスピードが落ちました。ニーズそのものは変わっていないと思うのですが、お客様側のビジネスプロセスが変化し、購買を決定するために時間がかかるようになってしまったことがあるでしょう。ビジネスは落ちることはなく、伸びてはいましたが、スピードがスローダウンしたという感じです。ただ途中からは、新型コロナウイルスの検査管理に用いるアプリケーションなど、リモートワーク環境でもすぐにつくらなければいけないものへの需要もありました。現状としてはお客様やパートナーの皆さんのおかげもあり、特にローコードのニーズは高まっており、調子は非常にいいです。

 コロナ禍前からも課題となっていましたが、レガシーシステムが多く残っています。ビジネス部門とIT部門の関係性に関してもアジャイルな仕組みはまだ普及していません。世界中に不安なことが多く、エンタープライズの企業は「イノベーションを起こすために、現在のコストとやり方を変えないといけない」と気づいていると思います。

 ニーズが上がると、リソースも同時に確保しなければなりません。重要なのはエコシステムであり、その中でもパートナーがキーになります。パートナーにおけるリソースを用意しなければなりませんし、当社と正式に契約を結んでいるパートナーに協力している企業、つまり当社とは直接的なつながりのない企業を含めたエコシステムを元気にしなければなりません。それがうまくできれば、要求に対してサプライを伸ばすことができるはずです。

 欧米と比べた場合の日本の特徴だと感じていますが、エコシステムを大きくすれば、みんなが儲かります。米国は競合他社や他のSIerらと相談したり、話したりということはあまりしません。日本は皆、よく集まって「もっと頑張って、パイを大きくしよう」という雰囲気があります。そういうエコシステムをつくりたいですね。
この記事の続き >>
  • ビジネス部門とIT部門の関係に課題
  • 競合他社が「もっとほしい」

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外部リンク

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