KeyPerson

第2ステージでさらなる成長目指す

イーセットジャパン カントリーマネージャー

永野 智

取材・文/岩田晃久 撮影/大星直輝

2025/05/26 09:00

永野 智

週刊BCN 2025年05月26日vol.2060掲載

 エンドポイントセキュリティー製品を手掛けるスロバキアのESET(イーセット)は、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)を総販売代理店とした強固な販路を構築し、国内ビジネスを展開、幅広い企業に製品を導入してきた。1月に日本法人のカントリーマネージャーに就任した永野智氏は、「これから第2ステージに上げていく」と意気込み、営業体制の強化やブランド力の向上などを通じてさらなる成長を目指している。サイバー攻撃による被害が拡大する中、高品質な製品・サービスを導入しやすいかたちで提供することで企業を守っていく。
(取材/岩田晃久  写真/大星直輝)

キヤノンMJとの強固な関係を構築

――カントリーマネージャーへの就任の経緯を教えてください。

 イーセットには30年以上の歴史があり、非常に高度なセキュリティー製品を提供してきました。キャッチフレーズに「Progress. Protected.」を掲げ、テクノロジーにおける進化を保護し、お客様の成長を守っていくことに真摯に取り組んでいます。こういった部分と、私のこれまでのキャリアにシナジーを感じました。国内においては、キヤノンMJと強固なパートナーシップを構築し、すでに大きな販路があり高ポテンシャルを有していますが、そこを第2ステージに上げ、成長させていくという部分を担える点もカントリーマネージャー就任の理由です。これまでの私のキャリアにおいて、エッジの効いたテクノロジーやソリューションを分かりやすく提供するといったことができる職を一貫して選んできたという面も大きいですね。

――トップとして、どういった組織づくりをしていきますか。

 採用は積極的にしていきますが、ただ人数を増やせばいいとは思っていません。当社のビジョンやカルチャーに共感していただける人を採用したいです。同時に、今のチームで売り上げを伸ばしていけるようにすることにも注力していきます。

――スロバキアが本社という会社は国内では珍しい存在です。

 当社は欧州最大のセキュリティーベンダーの一社です。お客様には米国製品、日本製品以外の第三の選択肢として製品を提供できています。お客様やパートナーの声をくみ取りながら、いろいろなことをやっていくという企業文化が根付いています。

――自社の強みを教えてください。

 一つは製品品質の高さです。非常に動作が軽く、PCに負荷をかけずに高い検知率と誤検知の少なさを実現しています。こうした製品を20年以上、国内で提供してきた実績は大きな強みです。そして、エンドポイントセキュリティーを長年手掛けてきたことで、脅威に対する高度なインテリジェンスを保有しており、ランサムウェア攻撃をはじめとしたさまざまな脅威についての知見を提供できます。

 先ほど述べましたが、キヤノンMJとの強固なパートナーシップを構築しており、大企業から中堅・中小企業、公共など幅広い部分をカバーできる体制ができているのも特長です。
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外部リンク

イーセットジャパン=https://www.eset.com/jp/