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<特集 IHVトップが語る1996年の事業戦略>メルコ

1996/01/29 11:00

信頼性高いDOS/V環境を

 当社は昨年、1月の名証二部上場に続き、8月には東証二部にも上場を果たすことができました。これもひとえに皆様のご支援のおかげと御礼申しあげます。
 

 96年度のパソコン市場は、好調であった前年度をも上回る成長が期待されています。電子協では2000年に1000万台の出荷を見込んでいますが、これを大きく上回り1500万台に到達することも可能であると確信致しております。 ただし、そのためには市場構造の根本的な変革が必要です。現在進行中のパソコンマーケットの拡大に加え、パソコンの活用領域を通信カラオケなどの民生分野から、FAなどの組み込み型産業分野へと柔軟に拡大させることのできるSI的な事業基盤の創出が不可欠であると考えています。

 現在、国内市場ではオール・イン・ワン型の低価格パソコンが全盛です。しかし、これは応用性の利かない、いわば“建売住宅”世界のすぎません。利用者の要求に最適な環境を提供するには、パソコンの拡張性、汎用性をフルに生かした“注文住宅”の世界こそが求められるべきでしょう。

 メルコではこうした認識にたって、昨年からDOS/Vコンポーネント市場に参入致しました。

 本体を自由に組み上げることのできる各コンポーネントを総合的に品揃えし、さらに相互に接続した場合の動作検証も含めた信頼性の高いDOS/V環境を提供してまいります。

 すでに全国のショップに皆様に販売をお願いすると同時に、東京、名古屋、大阪でパソコン組み立て教室を開催し好評を頂いております。

 コンポーネントを自由に組み合わせ、ユーザーに最適のシステムを提供できるSI市場の創出は短期間でできるものではありません。

 しかしメルコでは、21世紀のパソコン産業を本当に活力に溢れたものとするためにもDOS/Vコンポーネント事業の拡大こそが社会的使命であると考え、当事業に邁進してまいります。皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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