ソフトバンクグループ(以下ソフトバンク)が、ヤフーBBの普及促進に本腰を入れている。ブロードバンド(BB)普及のキラーコンテンツと言われるインターネット電話(IP電話)「BB Phone(BBフォン)」をはじめ、プレイステーション2(PS2)向けにBB接続回線の提供、地方自治体向けのITインフラ整備への協力など、矢継ぎ早に施策を打ち始めた。

 ヤフーBBは、「2001年12月末までに100万人の開通を目指す」としていたが、01年12月時点での開通済み会員数は30数万人で、目標達成は02年にずれ込む結果となった。だが、BB回線の許容量は、01月12月で130万人分、02月1月で200万人分を確保しており、開通局舎地域内の申し込み数量さえ増えれば、「予約なしの2週間以内で開通する」状態にある。

 孫正義社長は、「1本のBB回線で電話、ゲーム、音楽、映画などの多種多様なコンテンツを販売することで客単価を上げる。しかし、ヤフーBBの基本料金は月額固定2280円と安く、従来のように、つい使い過ぎて何万円もの請求が来るなんて悲劇はない。子供も大人も自由にBBサービスを楽しめる」と、客単価と割安感を天秤にかける。

 BBフォンは、意外な成果も上げ始めている。愛知県丹羽郡大口町(6810世帯)は、町のITインフラ整備を目的に、ヤフーBBの「BBフォン」を月額390円で全世帯に導入することを決定。02年5月までに敷設工事を済ませる。

 導入を決めた町議会では、「インターネット接続しか使えないADSL回線は、パソコンをもっていない世帯が恩恵を受けられず、公平性に欠ける。だが、電話であればほぼ全世帯が使っており、合理性が得られる」と判断した。

 大口町では、6810世帯および法人、公共施設を対象に、BBフォン月額390円と、BBフォンとヤフーBBが同時に使えるモデムの月額レンタル料金690円の合計1080円を全額補助し、開通から2年程度を無料にする。