ベクター（梶並伸博社長）は、ポータルサイトやプロバイダーサイトなど、集客が多いサイトによるダウンロード販売を強化する。

　すでに同社では、ヤフーなどのポータルサイト、ニフティなどのISP、ムラウチ、イーベスト、上新電機などの販売店に対して、ダウンロード販売サービスを提供している。提携した企業は、自社サイトのメニューの1つとしてベクターの有料ダウンロードサービス「プロレジソフト」のダウンロード販売を追加することができる。

　ベクターとしては売上増加、提携先としてはサービスの増強による顧客満足度アップと、集客増を実現することができる。

　とくに最近ではADSLなどブロードバンド化が進んでいることから、ベクター側ではダウンロードに対する需要が増加すると判断。積極的に提携先を増やしていく。

　ベクターは自社サイトに顧客を集め、店舗機能、決済機能、電子流通システムのすべてを提供しており、「ISP、ポータルなどの要望にあわせて、これらのすべて、もしくは一部を提供していく」（梶並社長）ことがポイント。

　同様のサービスを提供している企業に比べ、「提供できるタイトルの数なども差になるが、顧客の要望に応じて提供できるシステムの中身を変更できる柔軟さは自社でシステム開発、運用をしているからこそ。当社にとって大きなアドバンテージとなる」として、売り込みを進めていく。

　提携先としては、「販売店のECサイトはパソコンなど有形物を購入するマインドが強い傾向があるので、ポータルサイト、ISPなどを通しての販売を行っていきたい」意向だ。