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エムオーテックス ジャストアビームと提携 LanScope、3倍の売上高目指す

2002/01/28 16:06

週刊BCN 2002年01月28日vol.926掲載

 エムオーテックスは、ネットワーク管理ツール「LanScope」の代理店販売を強化する。

 現在、大塚商会、NECフィールディング、富士通ビジネスシステムなどを通じたパートナー販売に乗り出しているが、このほど、ジャストアビームと提携し、流通ルートの拡大に着手した。その第1弾として、ジャストアビームは、ソフトバンク・コマースを通じた販路拡大を開始、早くも全国の販社から受注を得ている。

 LanScopeは、1990年に発売されたネットワーク管理ソフト。ネットワーク環境の進展とともに変化し、さらに日本の企業の実態にあわせた管理ソフトとして高い評価を得ており、昨年だけで年間18万ライセンスの出荷実績をもつ。

 主力製品のひとつとなっているLanScope Cat3では、資産管理をはじめとする「デスクトップ管理」のほか、アプリケーション稼働管理や操作プロセス管理、プリントログなどをリアルタイムで管理する「稼働履歴管理」を実現。さらに1月24日には、個人や部門ごとでの不正利用などを視覚的に確認できる情報分析管理ツールを提供し、「これを利用することにより、セキュリティポリシーの設定とともに、どこでどんな形で企業内のセキュリティポリシーが守られていないのかを、管理者が一目で確認できるようになる」(エムオーテックス・神戸仁取締役)という。

 また、LanScope Guardで提供されているサーバー監視、メール監視、ウェブ閲覧監視などの機能を強化。今春以降にも、これらの機能をLanScope Cat3に統合する予定で、これによりトータル的なネットワーク管理が行えるようになる。

 「セキュリティポリシーの設定に苦労している企業やポリシーの運用、管理に頭を悩ませている企業の解決ツールとなる。視覚的にセキュリティの問題点を確認できるのも大きな特徴。製品のカタログを見せただけでも、販社からの引き合いが相次いでおり、出足は予想以上」(ジャストアビーム・加藤彰社長)としている。

 ジャストアビームでは、2月からソフトバンク・コマースが全国で実施するセミナーでも、LanScopeの説明を行う予定で、販路をさらに広げる。

 エムオーテックスでは、既存ルートで年間30億円の売り上げを見込んでおり、ジャストアビームのルートを通じて25億円の売り上げを予定。合わせて今年は、前年比3倍規模となる約55億円の売上高を見込んでいる。
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