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エイジア 低価格のe-CRMシステム「WEB CAS formulator」発売

2002/01/28 16:06

週刊BCN 2002年01月28日vol.926掲載

 eビジネス向けソフト開発・販売のエイジア(えとうあきら社長)は、低価格のe-CRMシステム「WEB CAS formulator」(標準パッケージで55万円)を2月5日に発売する。同システムを利用することで、アンケートや求人案内、資料請求など、顧客データベースとの連携が必要なウェブページをHTMLやプログラミングの知識を必要とせず容易に作成・編集でき、一元管理することが可能となる。さらに収集した顧客情報は、エクセルのピポッドテーブル機能などを活用することで分析もできる。販売ターゲットは売り上げ規模20億円以上の中堅企業。2002年12月までに2億円の販売を見込んでいる。

 エイジアは、オブジェクト指向言語の活用に主眼を置くソフト開発企業。独自に開発したプラットフォーム対応のシステム「WEB CAS(コンポジット・アプリケーション・システム)」シリーズを開発・販売している。

 「WEB CAS」シリーズの特徴は、「イメージとしてレゴ・ブロックの集積と考えればいい。ウェブで使用する機能がすべてコンポジット化され、バラバラで構成されているため、カスタマイズなどが容易に行える」(えとうあきら社長)点にある。

 昨年、「WEB CAS」シリーズの第一弾として、電子メールバージョンの「WEB CAS e-mail」を発売している。

 これは、データベースサーバーと電子メールの個人情報を連携させ、顧客個人のステータスやニーズに応じた情報を適宜配信することが可能なシステムである。

 電子メールは、企業から顧客に働きかける能動的な性格をもっており、このため、電子メールバージョンの発売後、顧客などからは受動的な性格のウェブバージョンでも同様のシステムができないか、とのニーズが高まっていた。

 ウェブバージョンである「WEB CAS formulator」は、「ウェブ上で得られる膨大な情報にリサーチとフィードバックを繰り返し、精度の高い情報を厳選されたターゲットに提供する」(えとう社長)システム。同時に管理も社内および部内で一元的に行うことが可能となっている。

 このシステムは、(1)データベースから動的に自動生成される複数のウェブページをHTMLやプログラミングの知識なしに一元管理する機能、(2)(ウェブページが「ブロック」という単位で構成されているため)データ更新、ブロックの追加・削除を自由に行える機能、(3)アンケート、資料請求、商品一覧、求人登録などのテンプレートを活用し、ウェブページを作成する機能、(4)ウェブページの公開期間を任意に設定できる公開スケジュール機能、(5)アンケートなどの最新の集計データをウェブ上でリアルタイムに閲覧し集計できる機能――などといったものを備えている。

 販売は、日立情報システムズ、加賀ソルネット、インターワイヤード、オフィスエルアンドジーなどのアライアンスパートナー経由のほか、直販でも行う。
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