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サイボウズ エージェント指向で開発 次期主力製品「サイボウズAG」

2002/02/18 16:09

 サイボウス(高須賀宣CEO)は、次期主力製品となるエージェント指向のグループウェア「サイボウズAG」のコンセプト、および2003年までの将来ビジョンを明らかにした。今後、同社の戦略は「エージェント」をキーワードに展開することになる。エージェント指向のソフトウェアを活用することで、「日々発生する大量の雑務を極限まで減らし、ユーザーが最大限知的生産能力を発揮して価値ある仕事ができるための支援が可能になる」(青野慶久COO)という。

 エージェント指向の特徴は、(1)適切な情報を適切なタイミングで、(2)目的をやり遂げるための一連の行動の中で機能を使いこなすことが可能、(3)ウェブサービスとの連携による社内外の情報の効率的な収集・活用――の3点。

 例えば、掲示板について、EIP(エンタープライズ・インフォメーション・ポータル)と比較した場合、エージェント指向のトップページは、それぞれのユーザーに関係がある掲示があった時だけトップページに表示される。これに対し、ポータルの場合は常にトップページに表示されてしまう。

 同社では、エージェント指向というコンセプトのもとで、ウェブグループウェア「サイボウズOffice」の後継バージョン「サイボウズAG」を開発中だ。搭載予定の機能は、スケジュール、タイムカード、ファイル管理、メール、といった情報収集・情報発信に必要な機能のほか、情報配信、企業検索、住所検索、など。

 3-4月頃にベータ版の配布を行い、「02年夏前には正式版のリリースを行う」(青野COO)予定。現時点では正式な価格は確定していないが、「サイボウズOffice」と同等の価格設定になるだろうという。

 03年までの製品ロードマップ展開にも触れ、「近い将来、企業の基幹業務連携にも対応した製品を開発していく」(青野COO)ことを明らかにした。
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