ADSL事業者のアッカ・ネットワークス(坂田好男社長)は、シェア30%を獲り、業界トップを目指す戦略を発表した。新パートナーとなる三井物産への第三者割当増資などにより、4月までに累計約200億円の資金を調達。坂田社長は、「黒字化までの資金はすべて手に入れた。100万回線が損益分岐点」と意気込む。

三井物産が新パートナーに

 3月末時点の同社の獲得本数は36万2000回線で、国内ADSL普及回線数237万8795回線のうち15.2%を占める。

 国内のADSLは、毎月およそ30万回線ずつ増えており、順調に行けば6月末時点で普及本数は約330万回線に達する見通し。同社が計画通りシェア30%を獲れば、損益分岐点の100万回線を突破する。坂田社長は、「ヤフーBBも気になるが、最大の競合はNTT東西」と“親戚企業”にライバル心を燃やす。

 筆頭株主であるNTTコミュニケーションズの沖見勝也副社長は、事業戦略説明会の席上、「アッカはNTTグループと一部競合するが、基本的に別路線でやる」と語り、アッカの独自性を重視する意向を示した。

 坂田社長は、「株式公開を目指して財務体質を強化する」と述べ、ブロードバンド市場での独自展開に意欲を見せた。