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i2テクノロジーズ 米サンジブ会長兼CEOが講演

2002/05/06 16:18

週刊BCN 2002年05月06日vol.939掲載

i2テクノロジーズ・ジャパン(中根滋社長)は、4月23-24日の2日間、企業経営者を対象とした国際会議「i2 PLANET」を日本で初めて開催。創立者で現在は米本社の会長兼CEOであるサンジブ・シドゥ氏が来日し、記者会見を行った。

中根社長は米本社COOに就任

 シドゥCEOは、「日本企業は質の高い製品をユーザーに提供する能力をもっている。しかし、現在のように低価格かつ顧客別にカスタマイズされたものを望むカスタマー中心の時代では、コストと在庫が上昇し、収益があがらなくなっている。そのため、日本企業の競争力が低くなっている」と指摘。こうした問題を解決するためのバリューチェーンマネジメントの必要性を説いた。

 一方、中根社長は4月に米本社のCOOに就任した。「COOとなる人材は、他社も含めて色々探した。その結果、社内に最適の人材がいることに気づいた。中根氏は日本IBMという大企業に在籍した経験をもち、プライスウォーターハウスクーパースコンサルタントでコンサルティング事業を経験し、SAPジャパンを立ち上げた経験をもっている。協業ビジネスが必要な当社にとっては最適な人材」とシドゥCEOは評した。

 中根氏本人は、近々新たに日本法人社長を選任する。

 「私自身円高によるデフレなど30年間のビジネス経験があり、ぜひこれを米本社のCOOとして生かしていきたい。SAP時代からよく口にしているが、1社の成功したユーザー企業があれば、営業マンは必要ない。この考え方が本社でもよく理解してくれた」と米国でのCOOとしての活動に意欲を燃やしている。
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