ピー・シー・エー(PCA、大炊良晴社長)は、営業部門と開発部門の連携を強化する。すでに4月1日付で、営業本部長の岡田正幸常務が開発本部長に、システム開発本部長の水谷学常務が開発技術担当に、販売推進部長の折登泰樹取締役が営業本部長に就任する人事を実施した。大炊社長は今回の人事の狙いについて、「今後の主力商品である『Dream21シリーズ』の販売を本格化するために、営業的センスをもった人間が開発部門を掌握し、販売を考慮した開発を進めていく必要がある」と説明した。

「Dream21シリーズ」販売を本格化

 Dream21は、マイクロソフトの「.NET」アーキテクチャに沿って開発中の統合業務システム。大手システムインテグレータなどから自社がもつ販売管理や業種システムと連携して販売したいとの申し入れもある。今回の組織変更で営業的にメリットがあると判断した場合、他社との連携も実施していく。

 PCAでは業務ソフト市場について、「昨年度末は大規模な企業破綻がおこるとの憶測もあって、厳しい状況となった。そんななか、店頭市場での青色申告ソフトは、ソリマチの低価格製品の影響が大きく、当社の主戦場は店頭ではないという思いを改めて強くした。今後は、ネットワーク化した業務システムを求めている顧客層に向け、訪販ルートでの販売に注力していく。とくに今年、来年は2000年問題のときに会計システムを導入した企業のリース切れが始まり、ネットワークシステムのニーズが増える」(大炊社長)と分析する。

 今回の組織変更では、営業と開発の距離を縮めることで、「営業が現場で拾ってきたニーズを反映させた開発を行い、売り上げにプラスとなる製品を少しでも増やしていく」(岡田常務)ことを狙う。

 財務会計、給与、販売管理など17のモジュールから成るDream21は、財務会計など一部は完成しているものの、すべては揃っていない。現在完成していないモジュールの開発を急ぐ。

 「.NETアーキテクチャに基づいて開発している点を評価して、自社のシステムと統合したいというシステムインテグレータからの申し出を受け入れるべく、アライアンスを積極的に行っていく」(大炊社長)という。

 すでに、開発と営業のスタッフを交えた合同の特別プロジェクトチームを編成。システムインテグレータとの商談もスタートした。

 「これまで当社製品をシステムインテグレータが販売することはなく、Dream21を拡販するために新たな販路としてシステムインテグレータルートを開拓する必要があると考えていた。向こうからぜひ当社と組みたいという話があり、こちらとしても非常にプラス」(岡田常務)とし、付加価値の高い販売ができる体制作りを目指す。