「eカード」を核に

 ワイノット(黒坂三重社長)は、広告枠の販売を開始、収益につながる事業を強化した。同社は電子メールを使ったグリーティングカード「eカード」を提供しており、自社サイト、自社サイト以外を含め375万人の会員をもつ。会員のなかで、自社サイト「Ynot.co.jp」登録会員でダイレクトメール送付OKの会員数が110万人おり、5月21日からダイレクトメールへの広告枠販売を開始した。7月から2か月間は、eカードを提供する6つの大手有名サイトと連携し、一括で広告掲載が可能な「Ynot eカードネットワーク広告」を実施する。「eカードの最大の需要期である年末年始を前に、広告を収益源のひとつとして定着させたい」(黒坂社長)考えだ。

 ワイノットのこれまでの収益源は、登録会員をベースにしたマーケティング調査、eカードのオプトインメール、企業のプロモーションとしてのeカードの配信など。強化している広告収入は、「企業にプロモーションを提案した場合、プロモーションが成功して売り上げが伸びたとしても、ほかの売り上げとの比較が難しく、効果が計りにくいという声があがっていた。その点広告は売り上げ比較がしやすく、わかりやすい」(黒坂社長)という。eカードを活用したダイレクトメールの広告枠販売をはじめ、自社サイト内のバナー広告など複数の広告から収益を得ている。

 eカードは、暑中見舞いと残暑見舞いの送付時期、クリスマスカードの送付時期、年賀状送付時期など、郵便でやりとりされてきたカードの需要期と同じ時期が需要期にあたる。とくに年末年始が最大の需要期となるため、「夏の時期に広告の有用性をクライアントである企業に認知してもらい、年末年始の最大需要期につなげたい」考えだ。7月から8月までの2か月限定で開始するeカードネットワーククライアントの広告枠販売は、eカードをコンテンツとして提供しているビッグローブ、ドコモAOL、ISIZE、OCN、ODN、Panaso nic hi-hoの6サイトすべてに掲載可能な広告枠を販売する。

 広告メニューは、Flashアニメーション広告、メールヘッダ・フッタ広告、バナー広告の3つを網羅。さらに、Flash制作をはじめとした広告出稿に関するすべての制作費を無料で提供し、グリーティングカードサイトでの広告訴求力の浸透を狙う。「これまで広告枠の販売は、各サイトに任せていた。今回初めて当社がeカードを提供する6サイトを串刺しにすることで、より効果が高い広告となっていることをクライアント企業に訴えていく」という。