ニュース

スカイ・シンク 授業支援ソフトの最新版発売

2002/07/01 16:24

週刊BCN 2002年07月01日vol.947掲載

販売店の関心も高まる

 スカイ・シンク・システム(STS、大浦淳司社長)は、教育業界向け授業支援ソフトとして圧倒的シェアをもつ「スカイメニュー・プロ(SKYMENU Pro)」の新バージョン(Ver.4)を7月1日に発売した。同製品は、初期版を1999年11月に発売したが、教育界から高い支持を受け、「これまでに全国で4000校以上に納入した。向こう2年で1万校突破を目指す」(教育事業部・寺下和典取締役)と波に乗っている。

 同社は1985年創業の独立系ソフトウェア会社で、現在の社員数は約600人。寺下取締役は、「教育現場へのパソコン導入はかなり前から始まっていたが、本当に効果を上げているケースは少ない。そこで、実際に授業を行っている先生の意見を聞きながら機能アップを図った」という。

 スカイメニュー・プロは、パソコン教室のトラブルを予防(制限)、先生の要望を解決(授業支援)、パソコンのトラブルを解消(修復)というコンセプトをもつ「教育現場のための授業支援ソフト」。

 「当初1年間は試行錯誤が続いたが、パソコンに不慣れな先生でも簡単に使えるよう現場の先生の声を徹底的に取り入れた。Ver.2を発売したころから『これは使える』という評価が高まり、売れ出した」という。

 校内LANで接続、教室の先生機から教室の生徒機を制御できるだけでなく、職員室の先生機から教室の生徒機を制御することもできる。

 「多くの生徒が相手なので、どんな使い方をし、どんなトラブルが生じるか分からない。過去のトラブルを分析し、予防機能、修復機能に反映させた。生徒機の電源の切り忘れなどはよくあるケースで、職員室の先生機からチェック、電源OFFにできるようにした」など、きめ細かさが評価されている。

 今回の新バージョンでは、(1)より高速な画面送受信の実現、(2)お手本画面表示に対応、(3)生徒のデータ管理を簡単に、(4)DVDビデオ並みの鮮明な映像配信、(5)混在OS環境下での使用――などの機能アップを図った。

 メーカーの希望小売価格は、HV(High Definition Video)で42台用が250万円。

 同社は現在、教育界向け製品の強化を図っており、校内LAN総合支援ソフト「SKY SCHOOL LAN Ver1.0」、コンテンツ作成支援&プレゼンテーションツール「SKY DIGITAL CLASS」などを商品化している。

 こうした売行増と製品ラインの強化に対応して販売店の増強も進めている。販売店の間にも、「学校へのLAN導入はこれから本格化するだけに、扱ってみたい」とするところも多く、同社に関する関心は高まっている。
  • 1