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NetIQ 総合セキュリティベンダーに ログ解析「WebTrends」発売

2002/07/08 16:24

週刊BCN 2002年07月08日vol.948掲載

 ネットアイキュー(NetIQ、市原裕行社長)は、システム管理からセキュリティ管理をも含めた総合ベンダーに脱皮していく方針だ。同社は、米NetIQの100%出資子会社。日本法人は3年前に設立、2年前から本格的に営業活動を開始している。システム管理ツール「AppManager(アップマネジャー)」が主力製品で、米本社はWeb Trends社を買収するなどセキュリティ製品群も強化している。

 同社の創業は1995年。台湾系アメリカ人でヒューレット・パッカードなどに在籍していたチンファ・ワン氏が中心となり設立された。カリフォルニア州サンノゼに本社を構える。

 同社はマイクロソフトと緊密な関係を築いており、マイクロソフトがウィンドウズ2000と共に出荷しているNTからの移行ツール(ADMT)は同社が提供。また、マイクロソフトの情報システム部門はNetIQ製品で全世界のシステム管理を標準化している。

 現在の商品体系は、(1)システム管理ツール「AppManager Suite」、(2)分析レポートツール「App Analyzer for Exchange」、(3)マイクロソフトと共同で推進している「マイグレーション製品」、(4)セキュリティ製品「ファイアウォール・レポートツール」、(5)ウェブ分析ツール「WebTrends」――となる。

 主力製品であるAppManagerは、UNIXにも対応したバージョン4.3Jを8月から投入する。「ハードウェア、OS、アプリケーションを1つの画面で遠隔監視できる。豊富な監視機能と、遠隔監視が可能なこと、しかもコンソールは39万円からと安価なことが好評」(製品本部・五十嵐光喜ディレクター)という。

 今回、新製品としてWebTrendsを発表した。同製品はウェブのログ解析ツールとして世界的に有名で、どのページにどのくらいのアクセスがあったのかなどをグラフ表示する。昨年、WebTrends社と合併、netIQが扱うようになった。

 WebTrendsブランドではファイアウォール・レポーティングも扱っている。「誰が、どこにアクセスしたかなど内側からのデータも可視化して提供している。3月に発売したが、非常に引きは強い」という。

「WebTrendsがNetIQの製品だということは日本ではまだあまり知られていないので、新製品投入を契機にこの辺りのプロモーション活動に力を入れる」意向だ。
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