シャチハタ(舟橋紳吉郎社長)、ワコム(小川義水社長)、日商岩井(西村英俊社長)は、3社で共同開発した電子印鑑システム「シャチハタe-9 on TABLET」(仮称)について、国内で初めて岡山県新見市(石垣正夫市長)で実証試験を開始した。

 新見市での実証実験は、同市役所内で使用されている出張命令書・出張精算を電子化。個人認証から命令書の作成・運用・承認に至るすべてに「電子印鑑」を使用するというもの。

 ワコムの関連会社であるワコムアイティが「i-boxにいみ」(新見市の企業情報化支援施設)に開発拠点を設け、運用のためのサポートを行っていく。

 「電子印鑑システム」は、従来の印鑑と同じ形状をしており、パソコンと接続したタブレットの上で押すことにより、電子文書に捺印ができる。

 電子印鑑は、キャップをはずせば、通常の印鑑として紙への捺印も可能。また、マウスとしての機能も備えているため、簡単にパソコン操作も行える。

 石垣・新見市長は、「行政は“ハンコ社会”。何枚もの書類に捺印するために、莫大な時間がかかかっている。このシステムの導入によって、事務処理に対する効率が上がるのは間違いない。今後は出張命令書などに限らず、すべての文書に取り入れていきたい」と語った。

 商用化に向けワコムなど3社は、電子印鑑とタブレット(捺印台)、関連のソフトウェアのパッケージ製品を、11月に1万3800円前後で発売する予定。

 日商岩井とシャチハタの両社で販売する。初年度10万セット、3年後には100万セットを目標としている。