ジャパンマテリアルのインフォマジック事業部は、グローツコミュニケーションズが開発したサーバー専用メールソフト「あらかじメールforサーバー」を7月29日に発売する。価格は1サーバー7万8000円で、クライアントは無制限に利用できる。前もって日時を予約しておけば、最大10万人に自動的にメールを配信できる。秋にはクライアント版も用意するなど、「メールソフトで新しい市場を創造していく」(グローツコミュニケーションズ・中澤公彦社長)意向だ。

 メールソフトは、マイクロソフトのアウトルックが有名だが、業務で大量メールを同時に配信したい場合には機能不足が指摘されていた。フリーソフト、シェアウェアではそうしたニーズに対応したものもあるが、スパムメールに利用されたり、責任の所在が不明確などの問題があった。

 グローツコミュニケーションズでは、「パッケージ化し、ブランドを強く押し出すことで、問題が生じたときの責任はきちんと取る」(中澤社長)としている。

 中澤社長は、昨年の都議選に出馬、そのとき大量メール配信の必要性を痛感、自ら開発することにしたという。「クライアント用のメールソフトでは、一括してメールを送る場合、長い時間がかかる。また、送信時にはその場にいなくてはならないなど、いろいろ制約がある。そうした制約をなくしたら、メールソフトの市場はもっと広がる」と考えたのが発想の原点だった。

 「あらかじメール」は、サーバー専用メールソフトとして、次のような機能を盛り込んだ。(1)前もって日時を予約、最大10万人に自動で一斉配信、(2)一度サーバーに送り込んでおけば、休日・深夜など24時間好きなときに無人で配信できる、(3)データベースエンジンとしてマイクロソフトのMSDEを採用、大量のデータから目的データの抽出が簡単にできる、(4)送信待ち、送信済み、未達などの送信情報を一覧表示で管理できる、(5)結果報告として未達メールのみ一覧表示、(6)迷惑メール防止のため、データベースにはメールアドレスだけでなく、名前やふりがなを入力しないと登録できない――など。

 主なユーザーとしては、メールマガジンの発行者、アフターフォローが重要な保険、不動産や自動車などの営業部門を想定している。

 7万8000円という価格について、「ライセンス数で縛ることはやめた。使えば使うほど得になる」としている。

 「グループウェアでは高すぎる、クライアント用メールソフトでは機能不足と感じている企業ユーザーは多い。そうした層を地道に開拓していく」意向だ。

 総発売元はジャパンマテリアルのインフォマジック事業部。ジャパンマテリアルは、プラント関係のメーカー。4年前にコンピュータ事業に進出、「インフォマジック」というブランドを設定、主にマトロックス(Matrox)のボード製品などを日本正規代理店として販売している。

 「斬新な発想の商品だし、いずれクライアント版も発表するとのことなので、手を携えて市場拡大に当たる」(ジャパンマテリアルインフォマジック事業部・五十嵐學代表取締役副社長)方針だ。