シマンテック(成田明彦社長)は、7月18日付で米本社がセキュリティフォーカス、リコーステクノロジーズ、リプテックの3社を買収したと発表した。シマンテックが目指す統合セキュリティベンダーの実現が狙い。3社ともに日本法人はないものの、販売代理店、ジョイントベンチャーによる日本での製品販売は行っている。「正式な契約は8月中旬に行われる予定で、日本での販売をどうするのかはその直後に決定し、発表を行う」(シマンテック広報部)見込み。

 シマンテックが一挙に3社を買収したのは、「統合的なセキュリティベンダーとしての地位を固めていくため。これまで弱かった分野、不足していた分野を買収という形で補完し、強化していくことが狙い」(同社広報部)としている。

 3社ともに、これまで日本市場に製品を投入してきた。正式な契約終了後ただちに日本での事業展開の方向を発表する計画だ。

 これまではセキュリティフォーカスはネットワーク・セキュリティ・テクノロジーズジャパンが日本における独占販売権をもち、リコーステクノロジーズの製品は日新電機、ソリトンシステムズなどが販売している。

 およそ7500万ドルで買収したセキュリティフォーカスは、脆弱性に関する最新のデータベースとグローバルな脅威管理システムを開発し、顧客に対してセキュリティの脅威を警告するサービスを提供している。シマンテック買収後も、脆弱性データベースを引き続き提供していく。

 1億3500万ドルで買収したリコーステクノロジーズは、次世代のハイブリッド技術をふまえたギガビット級のネットワーク不正侵入検知などをもつ。シマンテックのホストベースの不正侵入検知製品「イントルーダーアラート」と、リコーステクノロジーズの不正侵入検知システム「マンハント」を組み合わせ、包括的な瞬時のプロテクションを顧客に提供する。

 1億4500万ドルで買収したリプテックは、多数のセキュリティ・デバイスをモニターし管理するマネージド・セキュリティ・サービスを展開している。現在は包括的なセキュリティ・モニタリングと管理を大手企業を含む500以上の顧客に提供している。シマンテックの買収後は、ドイツ、日本などで世界規模のセキュリティ・オペレーション・センターを24時間体制で展開する。