セキュアネットサービスやシステムインテグレーション事業を展開するラック(三柴元社長)は、セキュリティソリューション分野でマイクロソフト(阿多親市社長)と技術提携した。

 ラックは、マイクロソフト製品のセキュリティホール(セキュリティ上の欠陥)の発見などで実績がある企業。今後両社は企業向けセキュリティ対策で技術を相互活用し、セキュリティソリューションの強化につなげる。

 ラックは1986年の設立で、システム開発やネットワーク構築を中心に事業を開始。その後、95年にネットワークセキュリティ事業を本格開始し、00年の「沖縄サミット」では不正アクセス監視・対応の支援にもあたった。

 今回の提携を通じラックでは、独自にマイクロソフト製品の脆弱性発見や検証に取り組み、米マイクロソフト本社のセキュリティ対策部門に情報をフィードバックする。

 同時に、ラックはマイクロソフトから技術支援を受け、マイクロソフト製品を活用した同社独自のセキュリティソリューションを市場展開していく。

 これにより、ラックでは、「当社の顧客以外のマイクロソフト関連ユーザーにソリューションを訴求していく」(西本逸郎・取締役セキュアネットサービス事業本部長)方針。

 このほか、両社ではセキュリティ対策の重要性や運用に関するセミナーの共同開催も予定している。第一弾として9月に、企業経営者向けセミナーおよびシステム管理者向けセミナーをそれぞれ開く。

 マイクロソフトでは、米本社に設けた「マイクロソフト セキュリティレスポンスセンター」がセキュリティ対策のハブ的存在として機能しているが、このほど日本にもセキュリティ情報の常設窓口を設置し、日本語による情報収集・提供体制を強化した。

 ラックの西本取締役は、「これまでセキュリティホールを見つけると、米本社へダイレクトに情報を伝えていたが、日本法人に窓口ができたことで、今後はいろいろな検証環境も整えられる」と期待している。