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トップマネジメントサービス カスタマイズ可能なグループウェア

2002/08/05 16:26

週刊BCN 2002年08月05日vol.952掲載

 トップマネジメントサービス(吉田直幸社長)は、ユーザー自身がカスタマイズできるグループウェア「Clara(クララ)」を開発、販売を開始した。

 Linuxをベースに開発しており、動作環境もすべてオープンソースで提供する。

 同製品はこれまで「SkyBoard(スカイボード)」の名称で無償でダウンロードによる提供を行っていた。

「オンラインショッピングシステムのショップマスターと合わせたダウンロード実績は6月時点で3万5000ユーザーを超えた。そんななか、こうした使い方はできないかなど問い合わせも多い。そこで、ユーザーの要望に基づいて改良を加え、今回から製品版として販売することにした」と語るのは野口和夫取締役。

 グループウェアでは、サイボウズなどがシェアを高めているが、導入ユーザー数は必ずしも多くない。ユーザーニーズを着実に反映させていけば巻き返しは可能というのが同社の見方だ。

 ユーザーの声で最も多いのが、「カスタマイズ」対応だった。「企業は多くの分野で独自のフォーマットをもっている。これまでのグループウェアはそうした企業ニーズを反映できなかった。ClaraはLinuxで開発したソースコードを公開しているので、ユーザー自身でのカスタマイズもできるし、システムインテグレータにとってはユーザーの要求に応じたカスタマイズを行うことで、さらに深いつきあいができるようになる」としている。

 Claraがもっている機能は、「スケジュール」、「施設予約」、「掲示板」、「電子会議室」、「ワークフロー」、「勤怠管理」など。ウェブブラウザで利用できると共に、携帯電話などのモバイルツールからでもアクセスできる。

 10ユーザ簡易版「Clara- entrada libre-」は無償提供、パッケージ版は100ユーザーで17万5000円、1000ユーザーで140万円。また、ソースコード公開版は3000ユーザーで200万円、1万ユーザーで400万円。向こう1年間で、100セットのカスタマイズ販売と、1000セットのパッケージ販売を見込んでいる。
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