ニュース

ネクストワークス ITスクールで技術者を養成

2002/08/05 16:26

週刊BCN 2002年08月05日vol.952掲載

 

 ウェブ制作の人材は余剰。制作単価も最盛期の5分の1以下に下落――。ITスクールを運営するネクストワークスの手塚潤治社長は、「スクールに来る学生や社会人の多くが、ウェブ制作を希望する。クリエーターへの憧れがあるのだろう。しかしウェブ制作で職を見つけるのは至難の業。圧倒的に不足しているのはルータの設定ができるネットワーク技術者だ」と話す。

 同社は、ITスクールを東京や大阪、名古屋など5か所で運営。転職に向けた実践的なカリキュラムが特徴で、スクール修了後は、取得したIT資格・技能を活かせる職業の紹介に力を入れる。

 手塚社長は、「ウェブ制作で就職するのは難しくなるばかり。ウェブ制作の相場が最盛期の5分の1まで下がると、企業は外部に安く発注する。今は社内外を結ぶネットワーク管理ができる人材が求められている」と、ウェブ制作よりも、基幹ネットワークの管理に関する求人が多い。

 また、自動車学校が免許取得のために開く「合宿」のように、IT資格の取得を目的とした「合宿」コースも人気だという。高度なサーバー管理技術を身に付けようとすると、地方では施設がない。資格取得後、転職するにしても、大型サーバーを設置してある場所が東京・大阪に集中していることから、地方での職探しが難しいという事情がある。

「地方で基礎的な技術を学習し、その後東京で合宿しながら実践的なサーバー運営技術を学ぶ。また、東京で転職の面倒も見る。合宿では、授業料のほかに1泊6000-8000円の宿泊費がかかるので、どうしても割高になる。今後は、空いている企業の社宅などを借り上げ、宿泊費部分の負担を軽くする」方針だ。

 アドレスはhttp://www.nextwork.co.jp/。
  • 1