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RSAセキュリティ ウェブアクセス管理市場に参入

2002/09/16 16:29

週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載

10月には第一弾製品発売

 セキュリティベンダーであるRSAセキュリティ(山野修社長)は、ウェブアクセス管理市場へ参入する。第一弾として、ウェブアクセス管理ソフト「RSA ClearTrust(アールエスエー・クリアトラスト)」の日本語版を10月をめどに発売する。また、同製品の販売を機に、新規の販売パートナーとの提携にも注力し、販路の拡大を図る。

 同社は、クライアントサーバー型からウェブコンピューティングへシフトしつつある最近の状況を受け、EIP(企業情報ポータル)などで展開されるウェブサービスにおいて、ユーザー認証、情報の保護、さらにアクセス管理までをシームレスにつなぎ、安全で信頼性の高いウェブコンピューティングの確立を目指す。

 「アールエスエー・クリアトラスト」は、米セキュラントテクノロジーズが開発した製品。2001年7月に親会社である米RSAセキュリティが買収したことで、製品ラインアップに加わった。

 イントラネット、エクストラネット、ポータルサイトと連動し、ユーザーはインフラ内を相互に行き来しながら、余分な設定を行わずにダイレクトに複数サイトやドメインへアクセスすることができる。ウェブ上の資源に対するアクセス権限を管理することにより、ユーザーごとに異なる業務上の権限やセキュリティポリシーを反映することが可能となる。すでに米国では販売を開始しており、企業ユーザー数百社で導入実績がある。

 同社は、すでに提供しているユーザー認証ソフト「RSA SecureID(アールエスエー・セキュアアイディ)」や、デジタル証明書管理ソフト「RSA Keon(アールエスエー・キーオン)」、暗号化ソフトの「RSA BSAFE(アールエスエー・ビーセーフ)」との組み合わせにより、ソリューションの拡充を図っていく。

 他社製品との比較について、山野社長は「管理の容易さに加えて、『クリアトラスト』単体としてだけではなく、ほかのRSAセキュリティ製品と組み合わせたセキュリティ・ソリューションとして、幅広くユーザーに提供できるのが強み」と語った。
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