11月1日に合併予定の日本ヒューレット・パッカード(日本HP)とコンパックコンピュータは、ホワイトボックスと呼ばれるエントリーサーバー市場に本格参入することを明らかにした。ホワイトボックスサーバーとは、高性能や拡張性、運用管理といったエンタープライズ分野などで求められる機能を搭載したものでなく、価格を優先したサーバー製品群。基本的にはノーブランドの製品を指すが、同社では一部メーカーブランドの低価格エントリーサーバーもこの領域として捉えており、市場シェア拡大を目指す。

エントリー市場戦略を強化

 同社によると、「ホワイトボックスは、サーバー市場全体の2-3%といわれているが、メーカーブランド製品を含めると10%程度の規模にまで拡大している。サーバー用途には、可用性や、バーチャルコントロールといった管理機能を必要としていない分野が明確に存在し、新生HPとしても、見逃すことができない市場規模に成長している」(コンパックコンピュータ・エンタープライズビジネス統括本部IAサーバー製品本部ビジネス企画部・香取明宏部長)としている。

 日本HPが従来から発売していた「hp Server tc2100」および「同 tc 2110」をホワイトボックス市場向け製品と位置づけ、9月19日にセレロン 950/1.2GHzを搭載した「hp Server tc2100」の価格を8万4000円から、ペンティアム4の1.7GHz/2A GHzを搭載した「同 tc2110」を11万6000円からに引き下げた。引き下げ幅は最大19%。

 流通ルートに関しては、「コンパック、日本HPのパートナールートを通じた販売とネット直販になる。これらの製品は一般的にネットを通じた販売量が多いと考えている」としている。

 一方、両社では、IA(インテル・アーキテクチャ)サーバーの新製品として、「ProLiant ML310」、「ProLiant ML350 Generation3」、「ProLiant ML370 Generation3」の3シリーズ10モデルを発表。10月中旬から順次出荷する。

 「ML300シリーズ」は、「hp Server tc2100」および「同 tc2110」の上位にあたるエントリー市場をターゲットとした製品。大手企業、中堅企業での部門サーバーや支店サーバー、コンビニエンスストアのストアサーバーとしての利用や、SMB、SOHOでのメールサーバー、ファイルサーバーとしての活用を見込んでいる。

 同製品では、「エントリーレベルだが、24時間365日連続稼働が求められており、ハイエンドサーバー並みの可用性と運用管理を実現している」と強調。事前予防診断機能やホットプラグ対応、主要モジュールの二重化などを行ったほか、定評のあるインサイトマネージャーなどを一元化したソフトパック製品「ProLiant Essentials Software Foundationパック」を搭載している。

 「ProLiant ML310」(ペンティアム4プロセッサ2.2GHz搭載)の価格は15万8000円から。「ProLiant ML350 Generation3」(ジーオンプロセッサ2.0/2.2GHz搭載)の価格は29万円から。「ProLiant ML370 Generation3」(ジーオンプロセッサ2.4GHz搭載)は48万円からとなっている。