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ニフティ ブロードバンド会員獲得に注力

2002/11/11 16:37

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 ニフティ(古河建純社長)は、2002年度上期の業績および下期の事業展開について明らかにした。

 それによると、上期の売上高は前年同期比7%増の337億円、営業利益率は5%を超えたという。

 ブロードバンド会員が今年3月末の28万人から9月末には43万人へと増加。さらに、接続サービスが同6%増の286億円、コマースビジネスなどの上位サービスが同13%増の51億円と伸長した。

「上位サービスは、いよいよ年間100億円規模、全売上高の15%を占めるところにまで成長してきた」(古河社長)という。

 下期の目標として、古河社長は75万人のブロードバンド会員の獲得を掲げ、「パソコン通信、ダイアルアップを中心としたインターネットサービスではナンバーワンシェアを獲得したが、ブロードバンド分野では、ニフティはあくまでもチャレンジャー。成功体験を捨て、新たな気持ちで事業に取り組んでいく」と厳しい姿勢で臨む考えを示した。

 今後は、ブロードバンドのユーザーターゲットが「アーリーマジョリティ」と呼ばれる一般ユーザー層に広がると分析。「単なる低料金競争ではなく、セットアップサービスなどのユーザーフォロー強化が求められる」として、パートナー企業と連動したセットアップメニューの提供なども進める考え。

 また、BB@niftyキャンペーンの実施、ビデオチャットサービスの強化、ヒデオメールサービスの実施など、ブロードバンド関連サービスも強化する。

 通期の売上目標は前期比10%増の700億円、営業利益率は上期同様に5%以上を目指す。

 一方、同社ではIP電話サービスに乗り出すことを明らかにした。現在、総務省に「050」の番号申請をする準備を進めており、他のプロバイダとのIP電話による相互接続について話し合い中であることも示した。
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