情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、2002年12月1-15日のウイルス届出件数が748件に達したと発表した。

 同期間に届出件数が最も多かったのは、「W32/Klez(クレズ)」の232件。次いで、「W32/Bugbear(バグベアー)」の84件で、「W32/Opaserv(オパサーブ)」の49件、「W32/Brid(ブライド)」の48件、「VBS/Redlof(レッドロフ)」の47件などと続く。

 IPA/ISECの見解によれば、02年を通してマイクロソフトのインターネットエクスプローラー(IE)のセキュリティホールを悪用したウイルスが依然として蔓延したという。そのため、アウトルックやアウトルックエクスプレスの使用者は、添付ファイルを開かなくてもウイルスメールを選択するだけで感染するケースが多かった。

 だが、目新しい種類のウイルスが登場しなかったため、2次感染が比較的少なかったことに加え、パソコンに感染したケースが減少した。

 パソコンに感染したケースは、01年に届出件数の19%だったのが、02年は8-9%で推移した。常時接続による個人のウイルス対策に関する意識が高まったのも、ウイルス感染を未然に防ぐことができた要因だ。

 03年は、複合型のウイルスや亜種などが蔓延する可能性が高いとみている。予防策については、IEを最新バージョンに更新することや、最新のワクチンソフトを使用すること、添付ファイルを必要最低限にとどめることなどを挙げる。