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日本HP IAサーバー最大で37%値下げ

2003/01/13 19:10

週刊BCN 2003年01月13日vol.973掲載

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、高柳肇社長)は、IAサーバー全42モデルについて、本体は最大で37%、オプション製品では最大68%の値下げを実施、IAサーバーのシェア3割獲得を目指す。

シェア3割獲得へ

 本体だけでなく、オプションでも価格改定を行うことで、エントリーモデルだけでなくIAサーバー全製品での価格競争力をもたせる。

 同社では今回の価格改定の狙いを、「IAサーバー市場で、デルコンピュータがシェアを拡大しているが、今回デルと比較しても競争力のある価格帯としていくことで、デルだけでなく国産ITベンダーとの競争力も増強することができると判断した。当社は合併によりワールドワイドで最大のボリュームビジネスができる企業となった。このボリュームを生かし、競争力をアップしていく」(樋口泰行・執行役員インダストリースタンダードサーバ統括本部統括本部長)と説明している。

 販売チャネルは、IAサーバーはネット直販サイト「hp directplus」とパートナー経由がメインとなるため、広告などのプロモーションも大幅に強化する。

 1月14日から「2003 hp ProLiantスタートダッシュ広告キャンペーン」と題した広告を展開。販売パートナーとの共同広告も積極的に打っていくことで市場でのアピール度をあげていく。

「パートナーとの協業関係をもっていることは、デルにはない当社ならではの大きなアドバンテージ。今後、IAサーバーの普及が拡大すると見込まれているのが、ダウンサイジングによる基幹系システムとしての活用だ。その場合はユーザー側でもソリューション能力をもつパートナーの協力が不可欠となり、当社のパートナーとの協業によるビジネスが拡大していく」(樋口執行役員)と語る。

 また、キーアプリケーションをもつパートナーとの関係を強化し、ソリューションビジネスの拡大をはかる「ソリューション・ブリッジ戦略」を推進。日本HPとソフトメーカー、システムインテグレータの協調販売を進めていく。

 第1弾としては、シトリックス・システムズ・ジャパン(田中正利社長)と共同で、シトリックスの「MetaFrame(メタフレーム)」ソリューションの拡販について、共同マーケティングを進めていく。

 「販売パートナーもマルチベンダー化が進んだと言われているが、メーカー選択の際に、ソリューションをつくりやすいことは重要な要素となっていく。今回、ソリューション・ブリッジ戦略として有力ISVとの協力関係を結んでいくことで、インテグレータ側がシステム構築をしやすい環境づくりを進めていく。ハードの価格改定だけでなく、ソリューションのしやすさを作っていくことで、単なる価格以外の強みとしたい」(上原宏・インダストリースタンダードサーバ統括本部ビジネスプランニング本部本部長)としている。
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