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AT&T Gサービスの開始時期と規模を微調整

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

 NTTドコモが2000年12月に締結したAT&Tワイヤレスとの契約に基づき、04年6月までに全米13地区で運用を開始する予定だったW-CDMAによる3Gサービスが、04年末までに少なくとも1000セルをサンフランシスコ、シアトル、ダラス、サンディエゴ地区へ展開するという内容に調整された。

> AT&Tがこの再計画を尊守できない場合は、NTTドコモが保持している全AT&Tワイヤレス株を、購入当時の価格に累積金利を上乗せしてAT&Tが買い戻さなければならない合意内容となっている。巨額の損失が発生するこの事態はAT&Tにとって考えようもなく、同社はこの新しい計画に基づいた3Gサービスの運用開始を確約している。

 3Gサービスの開始時期、規模、内容すべてにおいて縮小延期となった今回の方針変更は、NTTドコモがSEC(Securities and Exchange Commission、米国証券取引委員会)を通じてAT&Tに突きつけたもののようだが、弱腰外交ばかりが目立ってきた日米経済関係において、対等な盟友という、あるべき姿に向かう力強い潮流が感じられる。
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