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トレンドマイクロ 法人向けのサービスを強化 一元管理ソフトをバージョンアップ

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

 トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長兼CEO)は、昨年6月に定めた法人向けトータルウイルス対策サービスプログラム「トレンドマイクロ エンタープライズ プロテクション ストラテジー(TrendMicro EPS)」を強化する。第1弾として、同プログラムで提供する各サービスを一元管理するソフト「トレンドマイクロ コントロールマネージャ(TrendMicro Control

Manager)」をバージョンアップし、3月から販売開始する。また、これに合わせてサービス体系を刷新する。

 「TrendMicro EPS」とは、ウイルスの情報収集から予防措置、検索と駆除、復旧と分析・事後対策までを提供するトータルサービスプログラム。事前対策、ウイルス対策・駆除、回復・事後診断の、3段階に分けたサービスを用意している。

 「トレンドマイクロ コントロールマネージャ」は、この3つのサービスを提供する製品群を一元管理するソフト。3段階に分かれたウイルス対策製品を集中管理することによって、ウイルス対策を統括的にサポートする。

 新バージョンの「同2.5」では、ユーザーインターフェイスをより使いやすく改善し、また、レポーティング機能の充実も図った。さらに、ウイルス対策にもつながるコンピュータのOS管理、セキュリティパッチ適用状況管理などの管理ツールついての機能も強化した。

 これに並行して、ユーザーニーズの多様化に合わせ、サービス体系を刷新する。

 具体的には、ホスティングサービスを提供するパートナーを「Security

ASP」、ハウジングサービスを提供するパートナーを「SecurityMSP」と2つのカテゴリーに分け、月額ロイヤリティでのウイルスチェックソリューションの利用を可能にし、また、それぞれのライセンス制度を整備した。

 これにより、「パートナー企業に分かりやすいビジネスの提案が可能になる」(糸賀誠・インテグレーションソリューション本部副本部長兼サービスビジネス推進部長)という。

 パートナー企業を通じて、提供するサービスは、「監視管理サービス」と「ISP/ASPサービス」の2つからとなる。

 「監視管理サービス」は、「同2.5」を活用したウィルス対策における監視・管理サービス。

 ユーザーの運用しているネットワーク環境を遠隔監視し、ウィルス検出時には、感染状況、対策情報を提供する。

 「ISP/ASPサービス」では、メール、ウェブなどのホスティングサービスを利用するユーザーにISP、ASPパートナーを通じてソフトウェアの導入をすることなく、ウィルスチェック、フィルタリングなどのサービスを提供し、使用量・使用期間に応じた課金サービスを提供する。
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