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コンピュータウェーブ セキュリティと遠隔監視をセットに 中小企業向けにパッケージ販売

2003/02/10 19:12

週刊BCN 2003年02月10日vol.977掲載

 コンピュータウェーブ(辻本和孝社長)は、トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長兼CEO)とサイトケア(福島昭英社長)の2社と業務提携し、法人向けセキュリティビジネスの新規展開を開始した。トレンドマイクロのセキュリティ製品やサイトケアのサーバー遠隔監視ソフトをパッケージ化して1月31日から発売。それぞれ単体で購入するより、14―17%安い価格で提供している。リセラー企業を通じて拡販し、初年度は3000本の販売を目指す。

 コンピュータウェーブが発売したパッケージは、トレンドマイクロのサーバー用ウイルス対策ソフト「サーバープロテクト」と、サイトケアのサーバー遠隔監視ソフト「サイトケア365ASM」を組み合わせた。名称は「サーバープロテクト365」で、価格が9万9000円。

 「サーバープロテクト365」にクライアントパソコン用ウイルス対策ソフトを加えた「ウイルスウォール365」のパッケージも用意した。価格は、50ライセンスが37万8000円、100ライセンスが63万8000円で提供している。

 両パッケージとも、単体で購入するよりも、14―17%安くなる。コンピュータウェーブの左京恒夫・コーポレート営業本部副本部長・営業企画部部長は、「中小企業では、セキュリティに関するニーズが多いものの、価格が高いことや、導入しても適切な管理が難しいなどといった問題を抱えていた。低価格でしかも利用が簡単な管理システムとして、中小企業を中心に潜在需要を掘り起こしていく」と意気込む。

 技術サポートは、トレンドマイクロとサイトケアが自社製品について担当する。販売は、既存のリセラー企業を通じて行う。

 リセラー各社は、パッケージ販売に加えて各社が取り扱う任意のサーバー機器に同パッケージを搭載。遠隔監視サービス付きのセキュリティアプライアンスサーバーとして販売するといった新しいサービス事業として展開することも可能だ。

 コンピュータウェーブの栗原浩・取締役コーポレート営業本部本部長は、「リセラー企業と協業してパートナー関係を強化していく」考えだという。リセラー企業向けに、セキュリティプラットフォームに関するセミナーを2―3月中に実施することも計画している。

 同社では、初年度に3000本の販売を見込む。「中小企業の新規顧客を数多く獲得し、ソリューションを次々と提供していく」(栗原取締役)ことを狙いとする。
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