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エスシー 「特価コム」が好調で月平均30万人が来訪

2003/02/17 19:12

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

有益情報で月商3億円狙う

 ネットショップ「特価コム(http://www.tokka.com/)」が好調だ。今年度(2003年3月期)の売上高は20億円強の見通し。同サイトは、ソフトクリエイト(林勝社長)の子会社であるエスシー(益田正社長)が運営しており、パソコン周辺機器やビジネスソフトの販売を中心に1か月間で平均30万人がサイトを訪れる。月商は1億5000万-2億円で推移。今後は、商品の最適な活用方法など有益な情報配信を強化し、来年度の月商を2億5000万-3億円に引き上げる構えだ。

 「特価コム」は、ソフトクリエイトが99年にオープンしたネットショップだ。現在では、同社が販売部門を強化するために昨年10月1日に設立したエスシーが運営している。

 商品数は、液晶ディスプレイやプリンタなどのパソコン周辺機器、組立パソコン用パーツやルータ、無線LAN関連商品、ビジネスソフトなど3万アイテムを誇り、パソコン上級者が大半だが、SOHOや中小企業などの一般企業が購入するケースも高くなった。

 エスシーでインターネット営業のグループ長を務める土屋伸二課長代理は、「訪問者数は、1か月平均30万人に達する」と自信をみせる。今年度の売上高は20億円強を見込んでおり、黒字を維持し続けている。

 仕入先については、「オープン時と比べて2割程度増えた」としており、消費者が購入したい商品を迅速に仕入れる体制を強化した。

 注力している点は、納期を徹底していること。「消費者が商品を購入した場合、その商品がいつまでに届くのかを明確にすることが信頼性の向上につながる」としており、購入者は無料の会員ページで納品日を確認できる。

 ネットビジネス市場について土屋課長代理は、「アナログ回線の加入者が多かった時期は、消費者はいかに短時間で商品を購入することに注力していたといえる。だが、最近では、ADSLなどブローバンド加入者が増えている状況にある。そのため、有益な情報を提供することが重要となる」と強調する。

 そのため、「今後は各商品ごとに最適な用途を提案していく。実店舗と異なり対面ができない分、接客が行えないのがネットビジネスの難点。これを克服するために購入に結びつく最後のひと押しになるような情報を配信していく」意向だ。

 今年度は、月商で1億5000万-2億円で推移する。「来年度は、月商を2億5000万-3億円まで引き上げることを目指す」と意気込む。
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