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ドコモ・システムズ 独自システムの代理店を募集

2003/02/17 19:12

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

FOMAとの映像システムに強み

 ドコモ・システムズ(中津川丹社長)は、独自に開発した映像関連システム「m@photo(エムフォト)シリーズ」などのプロダクトを販売する代理店を募集する。同社はモバイルコンピューティングシステムやGIS(地理情報システム)の開発、機器販売などを行っているが、ソリューションシステム事業部では今年度から受託業務に加え、独自技術による製品開発事業を強化。独自技術には映像関連、セキュリティ関連、端末用ソフトの3つの系統がある。中でも映像関連システムはすでに7商品が完成していることから、代理店網を構築し販売を強化していく。「FOMAとからめた法人向けソリューションを構築したいと考えている中小企業向けに顧客をもつ代理店と提携していきたい」(石垣昭一郎取締役・ソリューションシステム事業部長)という。

 同社は1985年に設立、00年にNTTドコモグループとなり、01年にはNTTドコモの100%出資となった。

 「当社はドコモグループの中のIT専門集団。中でも私が管轄するソリューションシステム事業部は、この環境を生かして法人営業ソリューションの強化を図っていくことを目標としている」(石垣取締役)

 同事業部は、従来は受託開発業務のみを行っていたが、「システム開発の市場環境が厳しい中、得意技術をアピールすることが必要。そこで従来から行ってきた映像、セキュリティ、端末用ソフトの3つの分野について、昨年度から商品開発をスタートした。ようやく商品として販売できるものができてきたので、販売代理店を作り、本格的に拡販を進める」という。

 特に映像系システムは、「FOMAの新端末が発売になり、本格的な法人向けソリューションを構築するのに必要な環境が整った」としている。

 携帯電話を活用した法人向けソリューションは、大手企業向けはNTTドコモ自身が行っているものの、中小企業市場は開拓が進んでいない分野。「中小企業に強い販売店と提携していくことで、中小企業市場を活性化していきたい」という。

 携帯電話を販売していない販売代理店であっても、同社を通して携帯電話を販売していくことも可能となる。

 商品は、デジタル画像収集・管理ソフト「m@photoベーシックVer.5.5」、FOMA専用遠隔監視ボックス「m@watch」、言語であるSMIL2.0に対応した「SMILEditor」、デジタル映像管理システム「Scene Sniper」、マルチメディア情報管理・配信システム「VideoDataBank」、「映像比較システム」、「マルチメディアコンテンツ変換ツール」などがある。

 販売代理店は、全製品、1つの製品のみなど、どちらでも可能。「当社がソースコードを公開し、システムの一部として活用してもらうこともできる」という。

 「販売代理店網の構築は当社としては新しいビジネス。数を急激に増やすということよりも、各製品の特色を生かした新しいアイデアを出すことができる販売店と連携していきたい」考えだ。
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