開発後にソフトの効果をチェック

　システム開発のサイクス（宗雅彦社長）は、開発後のソフトウェアのテストに特化したコンサルティングサービスを開始した。テストの計画立案を支援したり、効果的な実施方法などを提供する。

　宗社長は、ソフト開発でユーザーと接する際に、開発されたソフトのテスト方法について悩んでいるユーザーが多いことに着目。

　「欧米ではテストに特化したサービスを提供している企業は多く、また、その重要性に対するユーザーの意識も高まっている。しかし、日本では徐々に浸透している程度で、テストに特化したサービスを提供している企業はほとんどない」（宗社長）という。

　宗社長はサービスを開始するにあたり、欧米を訪問して世界のテスト事情を調査。欧州で普及しているテスト方法を参考に、テスト業務を刷新するための方法論を体系化した。

　具体的には、ユーザーの既存テストに関する取り組みを、独自開発したチェックリストを使い調査・分析し、問題点を指摘して解決方法を導き出す方法。同社が作成したプログラムにもとづいたテスト体系や実施方法などのトレーニングも行う。

　「昨年起きたみずほフィナンシャルグループの大規模なシステムトラブル以来、ソフトテストに対する関心が日本でも高まっている。限られた予算と時間の中で、的確なソフトを完成させるためには、テスト計画を戦略的に立てることが不可欠」と宗社長は強調する。

　同社は2000年3月の設立以来、ソフトの受託開発を行ってきたが、「テスト専業のコンサルティングサービスだけで事業を展開していく」（宗社長）としており、3年後には3億円の売り上げを目指す。

　アドレスはhttp://www.cyx.co.jp/。