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日本SGI ロボット「Posy」が話題に

2003/02/24 19:12

週刊BCN 2003年02月24日vol.979掲載

化粧品のキャラにも採用

 日本SGI(和泉法夫社長)が開発したロボット「Posy(ポージー)」が注目を集めている。ファッションショーへの出演や、化粧品メーカーのイメージキャラクターに採用されるなど、大忙しだ。最近では、同社オフィスの受け付け役としてもしばしば登場して、話題を振りまく。

 「Posy」は、ロボットデザイナーの松井龍哉氏と同社が共同開発したロボット。光学と人工知能を融合・発展させ、自律型ロボットによるサッカー競技を推進するプロジェクト「RoboCup(ロボカップ)」の研究を支援するなかで誕生したナビゲーションロボットだ。同社は「RoboCup」のワールドスポンサーにも協賛しており、同社のグラフィックス技術、科学技術分野における技術力で世界のロボット研究を支援している。

 「Posy」のモチーフは、フラワーガール(結婚式で花嫁のサポートを行う天使)。従来のロボットのイメージを覆すようなかわいらしさが、親しみを抱かせる。名前の由来は蕫生命を輝かす花﨟という意味の「POSY」。2001年5月18日が誕生日で、今年2歳。

 和泉社長は、「2足歩行ロボットのように、単に技術だけを『Posy』に追い求めるつもりはない。デザインとロボットの融合、人間と共存できるロボットの在り方を『Posy』で表現したい」という。

 「今年は鉄腕アトムの生まれた年。ロボットがより一層注目されていくだろう。『Posy』をSGIの顔へと成長させていきたい」(和泉社長)。かわいらしく、親しみやすい特徴を生かして、文化・芸術、ファッション界など、さまざまな業種の企業と連携した活動を今後も積極展開していく予定だ。
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