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アンドール アライアンスを強化 ソリューション提供に傾注

2003/03/10 19:14

週刊BCN 2003年03月10日vol.981掲載

 CAD/CAMなどのソフト開発を手がけるアンドール(森田聡社長)が、パートナー企業とのアライアンスを進めている。同社は、製造業界や教育機関などに顧客をもち、総合的なソリューションの提供に注力していく。

 森田社長は、「当社のソフトとアライアンス企業のソフトを組み合わせてトータルなシステムを提案し、顧客を増やしていく」と意気込む。

 同社がソリューションビジネスに注力しているのは、「大手メーカーが中国に生産拠点を移行するなど、国内の製造業界は厳しい。これまで主流だったパッケージ販売だけではビジネスを拡大していくのは厳しい」からだ。

 そのため、業務改善やビジネス拡大などの課題点を解決する最適なソリューションをメーカーに提供することが同社のビジネス拡大にもつながると判断した。

 現在、10社程度の企業とアライアンスを組んでおり、パッケージ販売に加え、ソリューション提供をビジネスの主軸に置くことが可能となった。「今後、さまざまな企業とのアライアンスを増やすことでニーズに対応していく」と強調する。

 顧客企業は、関東圏や関西圏で多く獲得している。「名古屋地域は需要が多いが供給が少ないため、潜在需要が多く眠っている。この地域での顧客開拓も図っていきたい」意向だ。

「昨年度(2002年3月期)は赤字だったが、今年度は利益を確実に確保する体制が整ったことから、黒字化の見通しがたっている」と自信をみせる。
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