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システムズユニオングループ 英国に次いで上海に開発拠点を設立

2003/03/10 19:14

週刊BCN 2003年03月10日vol.981掲載

アジア地域の売り上げ増目指す

 英システムズユニオングループ(ポール・コールマンCEO)は、中国・上海に開発拠点を設立し、アジア地域での開発およびサポートを強化する。

 同社は英ハンプシャー州に本社をもち、業務ソフト「サンシステム」の開発と販売を行っているメーカー。サンシステムは、多国語、多通貨、複数の会計制度に対応しており、複数の国に拠点をもつ企業に導入されている。

 上海に開設した開発拠点は、英国に次いで2つ目となる。

 「中国では、香港を含めて1900社に導入実績がある。今回、上海の拠点開設によって、さらに広くアジア地域でのユーザーを獲得していく。また、英国と中国に開発拠点を置いたことで、全世界のユーザーに対し24時間体制のカスタマーサポートを提供することができる」(コールマンCEO)という

 同社のワールドワイドでの成長率は年5-10%。一方、中国には世界中から多くの企業が進出していることから、「中国では25%の伸張率を実現する。しかも、10-15年間は大きな伸張が続いていくだろう」(コールマンCEO)と語る。

 日本法人にとっても、「中国に進出する日本企業が多いので、大きなビジネスチャンスが見込める」(竹田謙二・日本法人代表)という。

 日本市場については、「しばらくバージョンアップがなかったことから、販売パートナーの一部の動きが停滞していたが、製品バージョンアップによる機能強化をパートナーにアピールしていく」としている。

 

 また、英本社では、「現在の会計ソフトに加え、CRM(顧客情報管理)などほかの分野に進出していくために、他社を買収することも計画している」(コールマンCEO)という。

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