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アイエニウェア・ソリューションズ 日本法人を設立

2003/03/24 19:14

週刊BCN 2003年03月24日vol.983掲載

 ワイヤレス&モバイルソリューションを展開する米アイエニウェア・ソリューションズ(カリフォルニア州、テリー・ステピアン社長)は、日本市場での本格展開に向け日本法人「アイエニウェア・ソリューションズ」(東京都千代田区)を設立、日本市場独自の製品開発、サービスに注力する。

モバイルソリューションで国内独自の製品開発へ

 ここ数年、30%前後の勢いで増加している日本市場での売上高を当面維持していき、2006年までには、世界全体で現在10%程度の日本市場での売上高を25%までに引き上げる構え。

 米アイエニウェア・ソリューションズは、米サイベースの傘下にあり、これまで日本での展開も、サイベース日本法人の事業部として営業してきた。新会社の資本金は1億円、従業員は25人。社長には、サイベースの取締役副社長兼アイエニウェア・ソリューション事業部長を務めていた早川典之氏が就任した。

 早川社長は、「ユーザーに直接サービスを提供できるのが一番のメリット。ユーザーの声がダイレクトに届き、製品開発に生かすことができる」と強調した。

 日本独自の製品として、PDA(携帯情報端末)上で動作するウェブアプリケーション製品「SQL Web Anywhere Studio 8(エスキューエル ウェブ エニウェア スタジオ)」や、携帯電話にデータベース(DB)機能をもたせる製品などを開発した。

 また、同社はNECとモバイルソリューション分野で提携した。アイエニウェアのモバイルDB製品「SQL Anywhere Studio 8」を活用し、モバイル機器から企業の基幹システムにアクセスし、情報を閲覧できるソリューションを共同開発、今春から提供を開始する予定だ。

 早川社長は、「日本は他国に比べてモバイル環境が進んでおり、これまで以上に日本独自の製品開発や戦略を積極的に進められる。今後もさまざまなパートナーと協業していき、独自製品、サービスを展開していきたい」と語った。
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