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コンピュータウェーブ ソフト情報配信の顧客獲得を本格化 初年度1000社の利用目指す

2003/04/07 19:17

週刊BCN 2003年04月07日vol.985掲載

 コンピュータウェーブ(辻本和孝社長)は、ウェブサイト上で提供しているソフトウェア情報配信サービス「@SOLA(アット・ソーラ)」(http://www.atsola.net/)を活用する企業の獲得を本格化した。同社では、顧客企業のソフトウェアに関する活用状況の情報を収集・分析することで、本業であるソフトウェアビジネスの拡大につなげる構えだ。会員企業は3月末で約100社。初年度は1000社の利用を見込む。

 「アット・ソーラ」は企業向けのソフトウェアを対象にしたサービス。ソフトウェアにパッチが必要な場合にメールや会員専用ウェブサイトで確認が可能な「パッチ・アップデート情報提供サービス」と、簡単な管理台帳を作成できる「簡易ライセンス台帳サービス」の2種類で構成する。会員企業にはIDとパスワードを無料で配布。無料でサービスを受けることができる。システム開発にかけた投資額は3000万円弱。運用やデータ分析は現在5人前後の人員で行っている。

 同サービスは、ソフトウェアの選択から購入、実装、管理、廃棄に至るまでのライフサイクル全般に関わる情報やサービスを提供し、ソフトウェアの効率的な活用を支援するのが目的。今後は、パッチ情報やライセンス管理以外のサービスも順次開始する予定。5月にはシステムを改善し、会員企業の使いやすさをさらに追求する。同サービスを開始した理由について、手塚克彦・EC推進部EC企画課長は、「これまでは、顧客企業がソフトウェアをどのような組み合わせで活用しているのか把握していなかった。このサービスにより、ソフトウェアに関する利用状況の情報を収集・分析し、ソフトウェアの拡販につなげたい」と話す。また、「分析データを活用してメーカーや販社に向けたサービスも検討する」としている。会員企業は、3月末で中小企業を中心に約100社。初年度は「1000社の会員企業を目指す」(手塚課長)としている。
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外部リンク

http://www.computerwave.co.jp/