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東芝、日本IBM 自律型コンピューティングの環境実現に向け提携

2003/04/14 19:17

週刊BCN 2003年04月14日vol.986掲載

 東芝(岡村正社長)と日本アイ・ビー・エム(日本IBM、大歳卓麻社長)は、日本IBMのブレードサーバー「IBM eServer BladeCenter」を利用した本格的なオートノミック・コンピューティング(自律型コンピューティング)環境の実現に向けて協業する。

 オートノミック・コンピューティング技術は、複雑なシステムを自律化し人手がかかる作業を最小限に抑えることなどにより、企業のIT資源や投資を最適化する。同技術の導入で、システムの生産性向上とTCO(総所有コスト)の削減が可能となる。

 今回の提携にもとづき、東芝は自社の統合クラスタソフト「DNCWARE Cluster Perfect」と日本IBMのIAサーバー用システム管理ソフト「IBM Director」の連携に関する製品開発を実施。一方、日本IBMは東芝に対し、「IBM Director」および「Blade Center」に関する技術支援を行う。

 開発の狙いとしては、「IBM Director」が得意とするシステム監視・分析機能と、「DNCWARE ClusterPerfect」が得意とする計画・実行機能(ポリシーベースのサービス実行管理機能)を組み合わせることで、監視・分析・計画・実行のループをつくり、ブレードサーバーが自ら障害を事前に予測・察知して対応方法を計画・実行し、システム運用を続行可能にすることを目指す。
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