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アミカイ 企業向けにASP型翻訳サービス

2003/04/14 19:17

週刊BCN 2003年04月14日vol.986掲載

各ユーザーに専門ウェブサイト開設

 ポータルサイトに翻訳サービスなどを提供するアミカイ(ニコラス・リーCEO)は、企業向けにASP型の翻訳サービス「Amikai Enterprise(アミカイ エンタープライズ)」の提供を開始した。

 これまで同社は、ポータルサイトへの翻訳サービスを主軸事業とし、エキサイト、ライコスなどに提供していた。ポータルサイト内の指定された個所に言葉を入力し、翻訳ボタンを押せば、英語、日本語双方の言語で翻訳が行えるサービス。

 「アミカイ エンタープライズ」では、各ユーザーに専門のウェブサイトを設けて、ポータルサイトでサービスしていた機能を提供する。加えて、各企業特有の言語や業界用語などを登録・編集し、企業ごとにカスタマイズできる辞書機能も備えた。翻訳する場合に、辞書に登録した言語が自動的に反映され、より精度の高い翻訳が可能になる。

 また、「マイクロソフトオフィス」のプラグイン(アイコンメニューへの追加)も可能になり、「エクセル」、「ワード」、「パワーポイント」、「アウトルック」の文書は、専用ウェブサイトにアクセスする必要がなく、アプリケーションからワンクリックで翻訳が行える。

 サポートする言語は、日本語、英語、韓国語の3つ。価格は、10ユーザーで日本語と英語の双方向の翻訳の場合で月額6万5000円。韓国語と日本語、韓国語と英語ではそれぞれ同9万5000円となっている。

 価格に関しては、「4月下旬にはすべての言語版の値下げを予定しており、韓国語、英語、日本語の3言語ともすべて共通の価格にする」(村山桂子・マーケティングマネージャー)という。

 今後は、中国語のサポートやPDF文書に対応したサービスを6月から開始する予定。また、販売形態は、現在はすべて直販だが、販売代理店を通した間接販売も視野に入れており、代理店となる企業の募集も行っていく意向だ。

 村山マネージャーは、「ポータルサイトから当社のサービスを利用しているユーザーが徐々に増えており、翻訳サービスの需要が拡大傾向にあると判断し、新サービスの提供に踏み切った。年内に1000ユーザーの獲得を目指す」と語る。
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