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ウェブセンス・ジャパン EIMソフトの新バージョン フィルタリングソフトとの差別化図る

2003/04/21 19:17

週刊BCN 2003年04月21日vol.987掲載

 EIM(従業員インターネット管理)ソリューションを手がける米ウェブセンスの日本法人、ウェブセンス・ジャパン(楠浩一社長)は、EIMソフトの新バージョン「Websense Enterprise(ウェブセンスエンタープライズ)v5」の日本語版を販売開始した。

 「これまで以上にフィルタリングソフトとの差別化を図っており、EIMの強みをより一層訴求できる製品」(楠社長)と位置づけている。

 「同 v5」の大きな特徴は、従来のHTTPプロトコルのウェブサイトへのアクセス制限だけに限らず、インスタントメッセージングやストリーミングメディア、サイト内のダウンロードファイルのアクセスまで、制限できる対象を増やしたことにある。

 加えて、プロトコル、帯域幅、各従業員が閲覧したウェブサイトの利用履歴などのレポートをリアルタイムで作成できる機能も追加した。

 楠社長は、「60以上のテンプレートから作成できるリアルタイムのレポート機能により、企業内のインターネット上の問題点を即時に浮き彫りにすることができ、またネットワークのトラフィック状況なども把握できる。市場に出ているフィルタリングソフトは、ウェブアクセスの単純な管理だけ。(フィルタリングソフトとの)大きな違いが新バージョンでは、より理解してもらえるだろう」と、その違いを強調する。

 米ウェブセンスは、米国、日本以外に英、仏、独、豪の各国に拠点を構え、世界全体の売上高は2002年度で約6100万ドル。「現在、日本での売上比率は1ケタ台だが、2年以内に15%までに引き上げたい。日本市場はまさにこれからであり、需要も徐々に拡大傾向にある。フィルタリングソフトとの違いを訴求して、企業のインターネット管理における需要を取り込んでいきたい」(楠社長)としている。
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