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日本SGI 専門部署を設置し、ソリューション事業強化

2003/04/28 19:17

週刊BCN 2003年04月28日vol.988掲載

 日本SGI(和泉法夫社長)は、ソリューション事業を強化する。今年度の新戦略のなかで、ハードやソフト、サービスなどを組み合わせたソリューションビジネスを事業の柱に位置づけており、ハード製品の販売以外の分野で収益を高める意向だ。このため、4月に組織体制を見直し、ソリューションの企画、推進に特化した専門組織として「ソリューション営業推進本部」を新設した。

 同本部が中心となり、新体系にもとづいた商品化を推進し、ソリューションを順次提供していく。現段階では「グラフィック」、「メディア・ブロードバンド」、「ストレージ」などに分け、計22のソリューションを用意。各分野の専門エンジニアによるコンサルティングやサポート、保守サービスの強化も進めていく。今後は、海外の技術や製品、サービスも同社のソリューションに組み込んでいき、ラインアップを増やしていく意向だ。

 小澤広士・ソリューション営業推進本部ソリューションコンサルティング統括担当は、「当社のハードウェアには絶対の自信がある。その強みをより生かすためのソフトとサービスを含めたソリューションをパッケージ化して提供していく。今回の体制は、ユーザーにとっても、販売代理店にとっても大きなメリットになるだろう」としている。

 畠中有道・同本部執行役員本部長は、「約50社のパートナー企業には、これまでハードウェアを単に提供していたことが多かった。新体制により、サービスや保守を含めたソリューションとして提供できるようになるので、パートナーは当社の製品をより扱いやすくなる」と語る。

 同社はここ数年でハードの売上比率は半分を下回っており、ソフトやサービスなどの比率が高まっている。今後も新体制で、サービスなどハード以外の分野での収益を高めていく方針だ。
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