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アーク情報システム 仮想化CDソフトを発売 学校現場を中心に拡販

2003/06/02 19:23

週刊BCN 2003年06月02日vol.992掲載

 仮想化CDソフトの「革命シリーズ」を手掛けるアーク情報システム(藤井悦郎社長)は6月12日、仮想CD/DVDの操作環境をネットワーク対応に拡張した新製品「CD革命/Virtual Server(バーチャル・サーバー)Ver.1」の販売を開始する。同製品は、サーバー管理者が仮想CD/DVDのアクセス制限やライセンス管理などを簡単にできるのが特徴。パソコン教室をもつ学校や家族ネットワークの環境を構築するユーザー、インターネットカフェ、小規模企業を対象に年間計1万6000本の売り上げを見込んでいる。

 この製品は、同社の既存製品であるCD/DVD-ROM仮想化ユーティリティソフト「CD革命/Virtual」シリーズの仮想化技術をネットワーク上で利用するために必要なサーバー機能をもつ。ネット上の複数パソコンに対して、仮想CD/DVDのアクセス数制限やリモートコントロールで挿入・イジェクトも同時に行える。

 同社では、同様の製品としてLAN環境でCD-ROMのデータ共有が可能な「CD革命/Virtual VT」という製品をもつが、「VTユーザーの8割を占める学校現場から、この製品にライセンス管理を付加した機能に対する要望が多かった」(徳山真旭・企画販売部営業担当部長)。

 このため、ライセンス保護の機能などを加えた新製品としてリリースした。

 販売対象としては、同時に複数のパソコンでCD/DVDを管理する必要のあるパソコン教室向けを有力市場に挙げる。このほか、「自宅に複数のパソコンがあり、ハードディスクの節約が必要なユーザー向け」や、サーバー管理者の負担軽減を図る小規模企業に拡販する。

 また、ソフトバンクが開拓を進めるインターネットカフェ市場向けに、共同で販売を進める。

 価格は、5クライアントが2万4800円(同社製品の既存ユーザーは2000本限定で1万7400円)、10クライアントが4万9000円(同1000本限定で3万4900円)、50クライアントが19万8000円(同500本限定で13万8600円)。

 学校向けのアカデミックパックは5クライアントが1万6100円、10クライアントが3万2000円、50クライアントが12万8700円。

 一方、エンタテインメント性の高いゲームソフトなどコピープロテクト製品のCD/DVDを焼けるライティングソフト「CD革命/Burning Ver.1」も同時発売する。
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