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クレオ 筆まめの夏バージョン発売

2003/06/02 19:23

週刊BCN 2003年06月02日vol.992掲載

 クレオ(大谷武彦社長)は、6月6日に「筆まめ Ver.13 夏バージョン」(5980円)を発売する。同社はBCNランキングのはがき・毛筆ソフト部門のナンバーワンを3年連続で獲得しているが、最近では競合メーカーの追い上げが激しく、はがき作成ソフト市場は混戦状態となっている。同社では、「シェア拡大だけを狙った消耗戦はしない」(大森俊樹・コミュニケーション事業本部筆まめソリューション部長)としている。

 クレオでは、4月から執行役員制を廃止し、事業本部制を採用。筆まめはコミュニケーション事業本部に所属し、直接の担当部署は「筆まめソリューション部」となった。

 大森部長は、「筆まめソリューション部が所属するコミュニケーション事業本部は、コミュニケーションツールを扱う担当部署となっている。筆まめも、ネットワークとパッケージの連動を進めるほか、SDK(ソフトウェア開発キット)を用意し、住所録ソリューションを提供していくことを事業テーマの1つにする」と説明する。

 6月6日に発売する「筆まめ Ver.13夏バージョン」でも、ジャストシステムの日本語変換システム「ATOK」と連動した「筆まめ Ver.13 連携ツール for ATOK」を用意(ダウンロードで入手可能)、ATOK16に筆まめの住所録を取り込み、姓の読みから住所、電話番号などを表示できる。これを筆まめの特徴の1つと位置づけ、今後、他社との連動を強化していく。

 同社では、「機能強化は続けていくが、シェア獲得だけを狙った派手な販促活動は行わない」(大森部長)と、機能面をアピールすることでユーザー獲得を図っていく。

 そのほかの特徴としては、(1)来年の干支である猿のイラストや文例を収録した「干支ROM」を購入者全員にプレゼント、(2)暑中見舞い、残暑見舞い用文例を100点増量、(3)市町村合併にともなう地名や郵便番号の変更に対応、(4)2003年12月31日まで「筆まめBBサービス」の無料利用が可能、(5)製品購入後に登録したユーザーのなかから、抽選で毎月5人にデジタルカメラをプレゼント――などとなっている。
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