台湾の電源メーカー・パワーコム(科風)は、小型UPS(無停電電源装置)の分野で日本市場に参入した。この6月から中小企業や家庭向けに順次品揃えを増やす。今後1年間でおよそ12万台の小型UPSを日本で販売する。

 第1弾の製品は、電源タップ型のUPS。パソコン本体の終了など制御機能がついて実売価格8000円前後の「WOW-300S」。同じ機能を持つ競合製品の価格は1万円を上回っているが、それに比べて価格を安く抑えた。年内を目途に制御機能がない廉価版(実売価格7000円前後)の発売も検討している。

 今年の夏は、首都圏で電力不足が心配されていることから「追い風になる」(日本市場を担当する蕭家キン・シニアマーケティングマネージャー)と判断して参入を決めた。

 今回の製品の制御はシリアルポートを使うが、今後は利便性の高いUSBを使うタイプも開発中だという。「制御」とは、停電時にパソコンを安全に停止させる機能などを指す。

 蕭シニアマーケティングマネージャーは、「米国では電力不足に陥るたびにUPSの需要が高まる。首都圏は梅雨明け後の電力不足が危惧されており、今後、夏に向けてUPSの需要が高まる。またパソコンだけでなく、ハードディスクレコーダーやDVDレコーダーなどの保護を目的としたUPS需要も考えられる」と話す。