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ユニオンソフト 長崎県の助成金得て「販路拡大」に本腰

2003/06/23 19:23

週刊BCN 2003年06月23日vol.995掲載

 ユニオンソフト(濱田利夫社長)は、販路拡大に本腰を入れる。長崎県の経営革新支援法の「販路拡大枠」で800万円の助成金を得られたことから、「自前のセミナーとしては初めての経営改善即効セミナーを7月18日に東京で開催するなど、今年は販路拡大に資金を投入する」(濱田社長)意向だ。同社は、オービックビジネスコンサルタント(OBC)の奉行シリーズやピー・シー・エー(PCA)の業務ソフト上で動くアドオンソフト「手形の達人」で知られ、昨年7月には「資金繰りの達人」も発売した。

「経営改善即効セミナー」開催

 ユニオンソフトは、OBCやPCAの業務ソフト上で動くアドオンソフトのメーカー。

 これまでは、手形管理ソフト「手形の達人」によって知名度を上げてきた。「月50本くらいは動いている」というロングセラーを続けているが、昨年7月に新たなソフトとして「資金繰りの達人」を投入した。

 「キャッシュフロー経営が唱えられているが、利益とキャッシュは別のものだということを理解していない経営者もまだ多い。財務会計ソフトでは、利益の状態はわかるが、資金の動き、とくに将来の予定はわからない。資金繰りの達人は、簡単な操作で将来の資金収支をシミュレーションし予測できるソフト」という。

 同社では今回、長崎県から助成金を得られたことで、初の自前のセミナー開催に踏み切った。

 「キャッシュフロー経営重視の経営改善ノウハウ」をサブテーマにした「経営改善即効セミナー」を、7月18日に東京・平河町の砂防会館で、午前、午後の2回に分けて行う。参加費は無料。公認会計士・税理士の竹山正久氏がキャッシュフローを改善する内部体制などをテーマに講演した後、資金繰りの達人を利用した改善事例などのデモを行う。

 同社の昨年度(2003年4月期)売上高は約8000万円だった。「減収増益だったが、今年度からは資金繰りの達人が加わるので年率20%増は果たしていきたい。そのための第一歩が今回のセミナー」だとして集客に全力を挙げる構えを見せている。
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