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プロムナード 放送用音楽データをパソコンで管理 販売代理店を募集

2003/06/30 19:22

週刊BCN 2003年06月30日vol.996掲載

 プロムナード(田邉治社長)は、パソコンで音源管理や音楽素材の送り出しを行うソフトウェア「Promenade AS System(プロムナード・エーエスシステム)」などの販売代理店を募集する。同社は、テレビ・ラジオ局向けにソフトの開発、販売を行っている。専用機器ではなくパソコンを利用することで大幅にコスト削減が可能で、「学校や結婚式場などでも利用できる。放送局で利用する場合も、コスト削減のほか、放送した音楽を記録するログの取得などが可能となる」(田邉社長)という。同社では販売店と連携し、ビジネス拡大を狙う。

 プロムナードは1998年設立のベンチャー企業。今年度(04年3月期)は5億円の売り上げを見込んでいる。

 主力製品「Promenade AS System」は、音楽CDとデジタルデータ化音源の両方を管理する「POWER LIBRARY」、楽曲の送り出し管理を行う「POWER PON」、デジタル・テープレス・レコーダー「POWER CODER」の3つからなる。

 ラジオ放送で使用する楽曲・番組素材を音源ファイルとして一元管理でき、従来の音楽CDやアナログテープレコーダーを使わずに放送できる。

 また、新製品「POWER PON for TV」は、ノートパソコン1台で効果音やBGMの送り出しを行うことが可能。制作現場の規模にあわせてシステム構成を変えていくことで、複数のスタジオの音源を一元管理することができる。

「専用の放送機器の価格は、1チャンネルあたり約1億円というのがおよその目安。一方、当社ではハード、ソフト、データベースなど全て含めて6000-7000万円程度で提供できる。専用の放送機器に比べ、大幅なコストダウンが可能だ」(田邉社長)と話す。

 これまで20-30社のFM局、テレビ局などにプロトタイプを導入しており、「Promenade AS System」も2社に導入した実績をもつ。

 同社では、「低価格になったことで、学校や結婚式場などに利用が広がっていくのではないか」としている。

 また、「日本音楽著作権協会(JASRAC)は、放送局で使った曲の記録(ログ)の提出を求めている。当社の製品は24時間365日、利用した音源のログが保存できる」としてアピールしていく。
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