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応研 大臣シリーズの.NET版発売

2003/06/30 19:22

週刊BCN 2003年06月30日vol.996掲載

 応研(原田明治社長)は、マイクロソフトの「.NET Framework(ドットネット・フレームワーク)」に対応した業務システム「.NET BB(ドットネット・ビービー) for 大臣シリーズ」の発売を開始した。携帯電話などモバイル端末で在庫照会ができるなど、業務部門でユビキタス・ネットワークを実現した。

携帯電話で在庫照会可能

 今回は主力の3タイトル「販売大臣2003」、「建設大臣2003」、「大蔵大臣2003」のドットネット版を一挙投入。ウィンドウズサーバー2003への入れ替え期に合わせて、同製品の導入を図る。

 同シリーズ3製品は、携帯電話やPDA(携帯情報端末)をパソコンと同列の端末として利用できる。営業担当者が出先から会社のサーバーにアクセスして必要な情報を入手したり、従来は遠隔地での帳票出力が困難だったイメージ通りの帳票印刷がインターネットを介して可能になる。

 「販売大臣2003」は、携帯電話を使用して在庫照会や月報の確認ができるほか、受発注や仮入庫集計が可能。「大蔵大臣2003」と「建設大臣2003」では、入力した伝票がウェブサービスを通じて直接サーバーに書き込まれ帳票に即座に反映されるほか、顧客分析に関するマスターデータとも連動することができる。

 インターネットで業務ソフトウェアを活用する際は、「信頼性と安全性が最も問題になる」(原田社長)として、同社では遠隔地で入力したデータをメールで送受信する独自の「分散入力キット」を採用していた。インターネットを利用したVPN(仮想専用網)に対する需要も高まっているが、ファイアウォールなど高価な専用ルータが必要になり、同社の主要顧客である中堅・中小企業への導入が難しかったという。

 これらの課題を解決する手段として、「便利な機能をコストをかけずに提供できる」として、ドットネット版の展開を開始した。

 3製品の価格は、「販売大臣2003」と「大蔵大臣2003」が3クライアント20万円から、「建設大臣2003」が同30万円から。SQLバンドル製品もある。
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