大手コンサルともパートナーに

 日本BEAシステムズ(ロバート・スチーブンソン社長)は、企業のシステム基盤製品としてアップグレードした新バージョンの「BEA WebLogic Platform 8.1J」を7月22日から日本市場に投入する。同製品は、ERP(基幹業務システム)などの業務アプリケーションやメインフレームで構築したシステム基盤など、企業内外に分散するシステムを共通の運用基盤上に統合できる。同社はアプリケーションサーバー市場のシェア争いで他社としのぎを削っているが、「ポータルとインテグレーション機能を強化した新バージョンで、販売を優位に進めたい」(伊藤敬・チーフテクニカルストラテジスト)考えだ。

 今回発売する新バージョンは、昨年9月下旬に出荷開始した「BEA WebLogic Platform 7.0J」の後継版。同社は、バージョン7.0Jのリリースを機に、主力のアプリケーションサーバーだけでなくレガシー(旧式)システムを統合するビジネスにも力を入れ始めた。今回の「8.1J」はその戦略製品の最新版で、NECや沖電気工業などのほか、大手コンサルティング会社ともパートナーを組み拡販を目指す。

 今回の製品は、J2EEに準拠したウェブアプリケーションサーバー「BEA WebLogic Server」を核に、(1)アプリケーションや業務プロセスの「INTEGRATION(統合機能)」、(2)企業内外のシステムを結合し情報提供する「PORTAL(ポータル構築機能)」、(3)これら機能の開発を網羅した「WORKSHOP(ビジュアル開発ツール)」――などを1つのソフトに集約したスイート製品。

 同社によれば、「8.1J」を企業が導入することで、従来のようにベンダー側にコントロールされていた保守・運用管理体制を変えるほか、異種システム間の情報通信とデータフォーマット変換やウェブサービスなどを共通の開発ツールで簡単に構築できるという。「複雑なJavaプログラミング技術は必要なく、VB(ビジュアルベーシック)程度の知識で開発可能」(伊藤チーフ)なため、既存システム資産を効率よくオープンな環境に統合できるのが特徴だ。

 今回の新製品投入により、米国では企業システムの次世代IT基盤となる「アプリケーション・プラットフォーム・スイート(APS)」市場として確立されている分野へ参入。同社は、「APS市場では、すでにリーダー的な存在になっている。アプリケーションサーバーベンダーから脱皮するよう戦略転換を図りたい」(伊藤チーフ)と強気な姿勢を示す。「8.1J」の価格は1CPUあたり1566万円から。UNIXやLinux、ウィンドウズ上で使用できる。

 同製品のエンジン部分となるアプリケーションサーバーの「BEA WebLogic Server 8.1J」は、UFJグループの「統合金融プラットフォーム」として導入が決定している。