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ラティオインターナショナル プロジェクタ学習用教材を発売

2003/07/21 19:28

週刊BCN 2003年07月21日vol.999掲載

 学校用のパソコンコンテンツを制作・販売するラティオインターナショナル(井口弘社長)は7月下旬から順次、パソコンを利用した学習向けの新製品「プロジェクタ教材シリーズ」を発売する。

まず小学校算数と中学校理科の2製品

 政府の「e-Japan計画」により、文部科学省は2005年度までに、全国の公立小中高校の普通教室約4万にプロジェクタの配置を進めている。

 今回はこのネットワーク環境を有効活用する教材として拡販を図る。

 今回発売の同シリーズは、「小学校算数」と「中学校理科」の2製品。教科書出版の大日本図書などがコンテンツを提供し、制作・販売をラティオが担当する。

 同製品は、教科書を「動く教材」として提示するソフトウェアで、教科書にある図表やグラフの拡大表示、実験観察のアニメーション投影、教師用の板書機能などを備える。

 学校内のLANに対応しているため、ネットワーク環境が整備されている教室ならばどこでも利用が可能だ。

 また、同シリーズと連携したオプションの教材として、自習用問題集「マスター教材」を制作中で、子供の家庭学習まで視野に入れた反復学習のスキームも提供する予定にしている。

 同社は3年前から、ネットワーク環境に対応したコンテンツ「ネットワーク図鑑」という教材を販売。全国の小中学校約1700校に納入実績がある。同シリーズによって、ネットワーク図鑑と連動させた授業を組むことができる。

 井口社長は「一斉授業を支援する教材として、子供の好奇心を呼ぶものに仕上がった」と強調する。文部科学省によれば、昨年度末(03年3月)で全国の公立小中高校でのプロジェクター導入率は、20%弱と少ないが、「05年度以降の学習環境で使用するメーン教材になることを期待して先駆的に取り組んだ」(井口社長)という。

 同社では今後、小学校の理科、社会、英語、中学校の社会、技術家庭などのプロジェクター教材を発売する計画だ。

 同シリーズは、「小学校算数」が1-6年生用を一括購入で1校分12万円、これに対応したマスター教材が15万円(クライアント数無制限)。「中学校理科」は第一分野と第二分野が各19万円で、マスター教材が各22万円(同無制限)。
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